Stone Soup

邦訳は『せかいいちおいしいスープ』。
コルデコットメダル受賞作品です。

フランスの古いお話です。
戦争帰りの3人の兵士は疲れており、2日間食べておらず
空腹でした。
ある村に立ち寄った時、村人に食べ物と寝るところを提供して
ほしいと頼みます。ですが、その願いはことごとく断られます。
そこで3人は、村人に、みんなで石のスープを作ろうと持ちかけます。
大なべを用意してもらい、水を入れ、火を焚き、そして3つの石を
なべに入れます。
村人達はどんなスープができるのかと興味津々。
「塩と胡椒がいるなあ」と兵士が言うと子ども達が塩と胡椒を
持って来て、「もし人参があれば、もっとおいしくなるのに...」
と言うと人参を、「ないものを望んでもしょうがないが、キャベツ
があれば...」と言うとキャベツを誰かが持って来る といった
具合に、スープの具はどんどん増え、そして素晴らしいスープが
出来上がります。
スープを囲んでみんなで宴会となり、兵士達は石からスープを
作る方法を教えてくれた人たちとして、村人達から大切に扱われます。

頭のいい兵士達? それとも少し間抜けな村人達でしょうか。
石からどんなスープができるのか、村人同様、読んでいる子ども達も
グイグイとひきつけられます。


総語数1100語。
英文があるのは32ページ。1ページに1~14行、平均4行です。
Nativeの4才~8才向けとなっています。

難しい単語は
trudge (重い足取りで歩く)、loft (屋根裏部屋)、peasant
(発音:ペザnt、農民、小作人)、barley (大麦)、well (井戸)、
quilt (キルト)、harvest (収穫)、grain (穀物)、stare (~を
じっと見る)、fetch (~を取ってくる)、stir (~をかき回す)、
broth (煮出したスープ)、banquet (宴会)、feast (宴会)、
It's all in (要は~だ)  
くらいでしょうか。
さし絵の中に描写されているものが多いので、それほど難しく
感じないと思います。


(左:ペーパーバック、右:ハードカバー)
(どちらもクリックすると中身が少し見られます)

お問い合わせ

リンクに関して・お問い合わせ等はこちらから。