Frederick

邦訳は『フレデリック -ちょっとかわったねずみのはなし』です。
コルデコット賞受賞作品です。


冬に備えて食料を蓄えている野ネズミの家族の中、フレデリックは
一匹だけ働かず、じっとしています。
なぜ働かないのか聞かれると、冬のために太陽の光を集めたり、
色を集めたり、言葉を集めているので、自分も働いてるんだ と
言います。
冬が来て食べ物がも尽きてくると、みんなは話もしなくなります。
その時、みんなはフレデリックが集めたものを思い出し、それを
提供するように促します。
フレデリックはみんなに太陽の光や色を、そして、四季の素晴ら
しさを思い出させ、冬を乗り越える力を呼び起こします。

私だったら、働かないでいるフレデリックをそのままにしておける
かな? きっと怒り飛ばしてしまいそうです。
ですが、想像する力、個々人の内から湧く力というものは大きな
ものだなあ と感動です。  

我が家にあるペーパーバックでは、裏表紙の裏に紙でのねずみの
作り方が載っています。


総語数520語。
英文があるのは15ページ。1ページに1~13行、平均5行です。
Nativeの4才~8才向けとなっています。

難しい単語は
meadow (発音:メドゥ、牧草地)、graze (草を食う)、barn (納屋)、
granary (穀物倉庫)、abandon (捨てる)、stare (じっと見る)、
reproachfully (とがめるように)、hideout (隠れ家)、nibble
(~を少しずつかじる)、supply (供給)、anxiously (切望して)、
periwinkle (ツルニチニチソウ)、dim (薄暗くする)、walnut (クルミ)、
applaud (~に拍手を送る)、blush (赤面する)  
くらいでしょうか。
  



(左:ペーパーバック、右:ハードカバー)

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