Once a Mouse...

邦訳は『むかし、ねずみが』です。
コルデコット賞受賞作品です。


ある日、隠者が「大」と「小」について考えていると、ちょうど、
カラスに捕まえられようとしているネズミを見ます。
隠者はネズミ助けまずが、今度はネコに襲われそうになります。
隠者はネズミをネコに変えてあげ、難を逃れさせます。
ですが、今度はイヌに襲われそうになり、大きなイヌに変えて
もらい、また、難を逃れます。
ですが、またすぐにトラに襲われそうになったので、今度は立派な
トラに変えてもらいます。
怖いものがいなくなった元ネズミのトラは、森中を威張って
歩き回り、隠者にたしなめられます。
元ネズミのトラは、それを屈辱的に感じ、隠者を殺そうと思います。
その心を読んだ隠者は、トラを元のネズミに変え、森の中へ
追いやってしまいます。
そして隠者はまた、「大」と「小」について考えるのでした。

お話の内容もいいですが、木版画の絵がとても味わい深いです。


総語数 320語。
文章があるのは19ページで、1ページ1-5行、平均2.5行です。
Native の3-7才向けとなっていますが、言葉が少し難しいので、
もう少し上のお子さん向けかもしれません。

難しい単語は
hermit (隠者)、tear (むしり取る)、beak (くちばし)、hut
(小屋)、comfort (元気づける)、whiskers (ひげ)、mighty
(力のある)、prayer (祈り)、threaten (〜を脅す)、stout
(強い)、puss (ネコ)、prowl (発音:pラゥゥ、うろつく)、
leap on (〜に跳びかかる)、fortunately (幸いにも)、
peacock (見せびらかす)、lord (威張り散らす)、chide
(たしなめる)、beast (けだもの)、wretched (惨めな)、
airs (高慢な様子)、offended (傷つけられた)、humiliated
(屈辱を感じて)、ungrateful (感謝の念を持たない)、
humble (つつましい)
と少し多めです。

アメリカのアマゾンのサイトでは中身が少し見られます。


(左:ペーパーバック、右:ハードカバー)

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