「(〜だと)いいのに」

 I wish we didn't have homework...
(アィ ウィッシュ ウィー ドゥンnt ハv ホゥmゥワーk)
(宿題がなければいいのに...)


  wish や we の "w" は、口を尖らせて急に横に開く感じで
  発音します。
  have の "a" は発音記号では a と e をくっつけたように
   ae と書き、発音も「ア」と「エ」の中間のような音。
  日本語の「エ」の口の形から口角をもっと横に引き、
  その口の形のまま「ア」と言います。
  (イギリス英語では素直に口を縦に開けて「ア」)
  have の "v" は、 上の前歯で下唇を軽く噛んで発音します。
  homework の "o" は「オゥ」です。「オー」ではありません。
  homework の "or" は、だんだんと舌先を上あごの後ろの
  方に丸め、籠もらせた音を出します。
  発音記号は e を逆さにして、コロンのようなものが付いた
  形です。


夏休みを迎えた娘のつぶやきです。
文法でいう「仮定法」です。ここで復習しておきましょう。
「現在の事実と反対のこと」を言う場合は動詞(あるいは助動詞)
をわざと過去形にして、「事実ではないんだよ」ということを
強調します。
  
上の例では、実際は「宿題がある」(We have homework.)の
ですが、「宿題がない(We don't have homework.)といいな
(I wish)。」の事実でない部分をはっきりさせるため、過去形に
します。(don't → didn't)。
それで、

  I wish we didn't have homework...

となります。

宿題がないという可能性が現実にある場合は、動詞は hope にして、
わざわざ過去形にする必要もなく、

  I hope we don't have homework.
 (宿題がないといいな)

とします。

事実と反対の仮定や願望を言うことを難しい言葉で「反実仮想」
と言います。
慣れると難しくなくなりますので、いくつか練習してみましょう。

  I wish I could have enough time for myself...
 (自分だけの時間が十分あったらいいのに...)

  I wish I could have enough money...
 (お金が十分あったらいいのに...)

このように、実際にはできないことを願う時は「〜することが
できる(I can)を過去形にした "I wish I could" の形を使う
ことが多いです。
  
「〜があったらいいのに...」なら、 "I wish I could have"
の他に、「ある(there are)」を過去形にした "I wish
there were" や、「持っている(I have/we have)」を
過去形にした "I wish I had"、"I wish we had" などを使う
こともできます。


  I wish there were enough time for myself...
   / I wish I had enough time for myself...
 (自分だけの時間が十分あったらいいのに...)

  I wish there were enough money...
   / I wish I had enough money...
 (お金が十分あったらいいのに...)

  I wish there were 30 hours a day...
   / I wish we had 30 hours a day...
 (1日が30時間あったらいいのに...)


一般動詞を使う場合は助動詞を過去形にすることが多いです。
以下は「スペースアルク」の「英辞郎 on the Web」から引用
(一部改変)しています。

  I wish I could fly.
 (空を飛べたらいいのになあ。)

  I wish I could play DS all day long...
 (一日中DSで遊べたらいいのに...)

  I wish this trip would never end.
 (この旅行に終わりがなければいいのになあ。)

  I wish I could go with you.
 (一緒に行けたらいいのに)

あまり言ってはいけませんが、耳にすることは時々ある表現として

  I wish he would die soon.
 (あんなやつ、早く死ねばいいのに。)

などもありますね。

少し違う形の表現には "Wouldn't it be nice" という言い方が
あります。

  Wouldn't it be nice if every day were a festival?
 (毎日、お祭りがあればいいのに。)
 
  Wouldn't it be nice to be so rich as the Joneses?
 (ジョーンズ家ぐらい裕福だったらいいと思わない?)

慣れて来ましたか?
思い通りにならないことはたくさんあります。
ということは、このような表現の練習もたくさんできるという
ことですね!

お問い合わせ

リンクに関して・お問い合わせ等はこちらから。