「娘の10回目の海外体験」(2011.9.1号)

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  ■ 日程表
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8月19日(金) 
 7:55 福岡発 (ANA)  9:40 成田着
 16:00 成田発 (エア・カナダ)  
               10:40 カルガリー空港着 
 11:45 カルガリー発 (エア・カナダ)  
             13:50 イエローナイフ空港着 
        (イエローナイフ泊) 
   
8月20日(土) — 21日(日)
        (イエローナイフ泊) 

8月22日(月)
 14:20 イエローナイフ発 (エア・カナダ)  
                 16:25 カルガリー着
 16:50 カルガリー発 (車)  18:25 バンフ着
        (バンフ泊) 

8月23日(火) 
        (バンフ泊) 

8月24日(水) 
  8:00 バンフ発 (車)  9:30頃 カルガリー着
 11:45 カルガリー発 (エア・カナダ)  
                12:00 バンクーバー着 
 14:30 バンクーバー発 
        (エア・カナダ 機中泊)

8月25日(木) 
 16:30頃 成田着
 18:10 成田発 (ANA)  20:10 福岡着
     

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  ■ 娘の様子
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8月19日(金) 
    
 5時20分起床。6時21分の地下鉄で福岡空港へ。
 今回も昨年と同様、私の母と3人の旅行。娘は自分の荷物を
 持つ。

 成田空港に着き、国内線から国際線への乗継用の出国手続き
 をする。
 さて、ゆっくり朝食でも とまわりを見回すと、いつもの
 風景でなく、免税品店ばかり。
 しまった、レストランも、カード会社のラウンジも、出国
 手続きの前のエリアだった...。
 娘からなじられ、とりあえずフードコートで朝食。
 今回は成田で6時間の待ち時間があるので、その間にラウンジ
 で仕事(娘は宿題)と計画していたのに...。
 8月下旬で、いつも旅行する時期より人が少ないのをいい
 ことに、食べた後は、ロビーの椅子の上で、3人とも横に
 なって少し寝る。少しリフレッシュ。
 ところが、成田までの飛行機で熟睡していた娘は眠れずに、
 ひとりで遊んでいたらしい。
 3時半過ぎに、ようやく飛行機へ。
  
 今回は乗継の都合でエア・カナダ。座席のパーソナルテレビ
 では娘はゲームができないと不平を言い、私の母は日本語で
 楽しめるものがほとんどないと不平を言う。
 私は日本で第1話だけ見た、『ケネディ家の人びと』
 (The Kennedys)があったので、全8話のうち、第4話
 まで楽しんだ。
 娘はいつものように、人が寝る時間は寝ずに遊んで、着陸の
 数時間前からぐっすり寝込んでしまう。
 今回は3人掛けをいいことに、私と私の母の膝に上に足を乗せ、
 横になって寝る。
  
 カルガリー空港に着き、入国審査の際に、イエローナイフに
 乗り継ぐと言うと、係官が親切に、荷物を取ってから次の
 ゲートに移動するようにと、ゲートのナンバーと方向まで
 教えてくれた。
 荷物を取ってロビーに出ると、係官の教えてくれた方向と
 表示が逆だったので、空港で働いている人に尋ねたら、
 親切に一緒にゲートの方まで行ってくださった。
 話していると、奥様が日本の方で、何度も日本に行ったことが
 あることのこと。
 ゲート前でお礼を言って別れ、手荷物検査を受けようとするが、
 人の列。
 乗継の時間がほとんどなく焦っていたので、娘に、係員の
 ところに行って時間がないと訴えてくるよう、使い走りをさせる。
 おかげで優先的に検査してもらう。
 出発時刻の約10分前にゲートに到着。だが、ゲート前には
 たくさん乗客がいる。
 搭乗はまだなんだ と、トイレにいって待合室にすわっている
 と、呼び出される。
 すぐに搭乗するように言われ、飛行機の中に入ると、すでに
 他の乗客は座っていて、私たち他、数名の乗継客を待って
 いたのだった。
 私たちはかなり急いでいたので、定刻出発に間に合ったが、
 のんびりした乗客だったらどうなるんだろう と、乗継客を
 係員が誘導する日本の航空会社との違いを感じた。
  
 イエローナイフ行きの飛行機では娘はまた熟睡。
 到着後、タラップを降りると、そこは10℃。キュロット
 スカートの娘は「寒い〜!」
 現地のオーロラ・ツアーの方(日本人)が迎えに来て
 くださっていて、ツアー客をそろえて、それぞれのホテル
 まで送ってくれた。
  
 今回はコンドミニアムに宿泊。朝食付きだが、その部屋が
 工事中とかで、3日分の朝食を部屋まで運んでくれた。
 ミルク1リットル、ジュース1本、マフィン、ヨーグルト、
 シリアル、オレンジ....
 とても私たちが食べきれる量ではないが、朝は時間を気に
 せず好きなだけ寝ていられるのは、今回はとても好都合。
 起床してから25時間経っているので、さすがに3人とも
 疲れている。
 食事をして、お風呂に入って寝ることにした。(最後に
 お湯が出なくなった。)
 食事は日本から持ってきたスパゲティーの麺をゆで、これも
 持ってきた出来合いのソースをかけて食べた。食事に外に
 出なくていいので、楽。
 現地時間で夕方の5時だが、夜の10時に目覚ましをセット
 して寝る。
  
 夜10時前に起きて、ようやく暗くなる外を見ながら、
 冬支度をする。
 今回はオーロラを見る現地ツアー(日本語)に参加して
 いるのだ。
 冬の極寒の時期しか見えないと思っていたオーロラ、実は
 年中見えている。
 ただ、白夜の時期は太陽の光で見えないので、このツアー
 会社では8月中旬から4月下旬(雨が多い10月を除く)に
 ツアーを行っている。
 ツアーの方が迎えに来て、他のホテルでもピックアップし、
 約20名ほどで、11時頃から市街地から約30分の森の中にある、
 オーロラビレッジへ向かう。
 オーロラビレッジに到着後、施設の説明などを受ける。
 残念ながら雲が多く、すぐには見えそうになかったので、
 まずダイニングで日替わりスープとパンをいただいた。
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        (オーロラビレッジのダイニングにて)

 今日が3日目という他の参加者と話しをしたら、一昨日、
 昨日は見事なオーロラが見えたとのこと。
 ギフトショップに行くと、昨日の見事な写真が飾ってあった。
 絵葉書などを購入した後、外を散策する。
 気温は多分、4−5℃。冬支度でも、じっと立っていると
 少し寒い。
 ただ、寒がりの母でもカイロを使うほどではない。
 (冬はマイナス40℃くらいになるとか...。)
 ときどき星が見えるが、雲が多く、施設では焚火とマシュマロ
 焼きが始まり、娘は喜んでそちらに行く。
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        (マシュマロを焼いて、たくさん食べる)

 マシュマロ焼きを堪能した娘と空を見上げていると、うっすら
 緑色の、光の強い雲が。そして、その雲は刻々と形を変えて
 いる。
 娘がツアーの係員を、「オーロラみたいですが」と呼びに
 行く。
 ツアーの係員も「そうですね、出ていますね」。
 雲の間でオーロラが光っている様子。
 その後も薄い緑色のオーロラを何度か観測した後、午前
 2時半に現地出発。
 午前3時過ぎにコンドミニアムに戻り、3時半頃就寝。


8月20日(土)

 あまり時差の影響を受けないのか、私はいつも通りの7時頃、
 目を覚まし、それから寝ようとしてゴロゴロしていたが、
 結局眠れず、9時前に起き上がる。
 娘は熟睡。私の母は寝たり起きたりしている。
 11:30頃、みんな起きてブランチ。
 昨日用意されて冷蔵庫にはいっているパンやヨーグルト、
 果物などを食べる。
 おなかがいっぱいになった私は、それから1時間ほど仮眠する。

 今日は2時前にピックアップされ、市内観光。私たちを含め、
 3組が参加。
 信号があるメインストリートは1つだけ。人口17000人の
 小さな町だが、ノース・ウエスト準州の立派な議事堂があり、
 英語・フランス語の他に、9つの民族の公用語があり、11言語
 の公用語が指定されているとのこと。
 15くらいの議席の後ろには各言語の通訳ブースも用意されていた。
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                (議事堂にて)

 そのほか、極地に近い特徴をよく表した民族博物館や、開拓時代
 からあるオールド・タウン、琵琶湖の40倍ほどの面積を持つ
 湖など、自分たちだけでは、決して訪れなかったと思われる
 ところを案内してもらい、有意義だった。
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(上:博物館、中と下:パイロット・モニュメント)

 この町は金やダイヤモンドの採掘が主な産業で、住民の
 平均年齢が32才という若い町で、人口の割に学校が多く、
 高校まで合わせて11校もあるらしい。

 中心部で降ろしていただき、スーパーで買い物をして帰る。
 午後5時をまわっていたので、しっかりした夕食を取る。
 娘はスーパーで見つけた大好物のレベーペイストで、パンを
 たくさん食べる。
 夜のオーロラツアーに備えて、お風呂に入って寝ようとした
 ところ、お湯が出ない。
 フロントに問い合わせると、配管がおかしく、修理を呼んで
 いると言うが、この時間から修理に来るのは日本でない限り
 ありえず、今日はお湯は出ないと、あきらめた。
 日本と違って乾燥しているし、日中の気温が17℃くらいまで
 しかあがらないので、ほとんど汗をかかない。
 コンドミニアムでお鍋でお湯を沸かせるので、たくさん
 お湯を沸かし、洗髪をし、体を清拭し、寝た。

 午後10時前に起き、11時前に、2度目のオーロラツアーへ。
 今日は星がよく見え、期待できそうだったが、オーロラ
 ビレッジに到着する頃に少し曇ってきた。
 まず、360度のパノラマがとれるというバッファローの丘に
 行く。
 少しずつ雲がまた晴れてきているのに期待しつつ、ダイニング
 で食事。
 今日はバッファロー肉の入ったスープ。鹿肉に似て、さっぱり
 しておいしい。
 外に出ると、星空が広がり、カシオペア座、北極星、北斗七星
 が高い位置に見える。
 今日が3日目で最終日という方と楽しくお話ししながら、
 一緒に観測する。
 期待しつつ待っていたが、オーロラは現れず、次第に曇って
 きて星が見えなくなり、少し小雨も降り始めた。
 集合時間は午前2時20分だったが、2時過ぎには皆あきらめて
 戻ってきた。
 野球の試合を見に行って、応援するチームが負けた時のような
 気分で帰る。
 3時半頃就寝。


8月21日(日) 

 今日も私は早く目覚め、私の母は寝たり起きたり、娘は熟睡。
 天気はどんよりした曇り。予報では1日これが続く。
 今日は午後からキャメロン滝にハイキングというオプショナル
 ツアーを入れているが、そちらも、夜のオーロラも、期待薄の
 感じ。
 スパゲティーをゆでて、日本から持ち込んだソースで昼食。

 今日は12:50にピックアップされ、片道約1時間のドライブで、
 滝の入り口へ。
 滝まで約30分の山道を、ガイドさん(日本人)は先住民の
 方々が薬草とする植物、食べられる草の実、リスが餌にする
 木の実、見られる植物や動物などについて、興味深い説明を
 しながら歩いてくれる。
 氷河が岩を削った後や石英の入った岩を見せてくれたり、
 白樺の樹皮には油分が豊富でよく燃えることを実演して
 くれたり、40億年前の地層を見せてくれたり と、とても
 おもしろいことばかり。
 ラッキーにも雷鳥とリスがケンカするところや、この時期に
 残っているのは珍しいワイルドローズの花も見ることが
 できた。
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              (キャメロン滝にて)

 滝の景色もさることながら、参加することを嫌がっていた
 娘も 「山歩きって楽しいかも」と言ったのは収穫だった。
 ときどき小雨がぱらつく天気だったが、ガイドさんによると、
 晴天よりも歩きやすいとのこと。また、今夜のオーロラ鑑賞
 にも、今の天気よりも、翌日の昼の天気が問題で、翌日が
 晴れそうな時は期待できるので、今夜は期待できると言われ、
 希望を持った。
  
 帰りは街中で降ろしてもらい、スーパーで買い物をして
 帰るが、かなりひどい雨に見舞われ、傘を持っていたにも
 関わらず、みんな濡れて帰った。
 一昨日から壊れていたボイラーは修理されており、ようやく
 出るようになったお湯を使って順番にお風呂に入り、日本から
 持ってきたご飯とカレーで、夕食を取る。
 こちらに来てから、日本人のツアーに入って、しかも自炊の
 ため、ほとんど英語を使っていない。
 ツアーの運転手さんがスイス人の陽気な方なので、娘に英語で
 話してみたら と促すが、恥ずかしがって話さない。

 夕食後にまたひと眠りして、3度目の、最後のオーロラ・
 ツアーへ。
 日中の山歩きの際に、ガイドさんが言っていたように、
 ピックアップ前の午後10時半くらいには雲が晴れ、夕焼け
 の空がきれいだった。
 オーロラ・ビレッジに着くと、また少し曇っており、やはり
 あまり期待しないでおこうと思う。
 まず、ギフトショップに行って、一昨日に見えたオーロラの
 写真をプロのカメラマンが撮影したものを買えるかどうか
 尋ねた。
 購入できるが、今日は期待できるから、待ってからの方が
 いいとのアドバイスを受け、待つことにする。

 12時から開くダイニングで、いつものように腹ごしらえして
 から、ゆっくりオーロラの出現を待とうと思ったら、入り口横の
 バルコニーで写真を撮っている方たちが「もう、出てますね。」
 見上げると、空を縦断するように白い帯が。目には白く見えるが、
 カメラを通すときれいな緑色。右端は少し赤みがかっている。
 これは食事なんかしている場合ではないと、みんな広場に出て、
 思い思いに観測する。
 先ほどの帯がゆっくりと広がって、満天の星の中に天の川の
 ように見える。
 娘は持ってきたデジカメをオーロラ撮影用に調整してもらい、
 自分なりに撮影する。
 撮れるのは撮れるが、露光時間が長いので、どうしても手ぶれ
 する。
 娘はギフトショップで10ドルで借りれる三脚を借りてきて
 撮影する。
 オーロラは、別の場所にも出現したり、カーテン状に形を
 変えたり、いろいろな顔を見せてくれる。
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            (娘がデジカメで撮影したオーロラ)

 スタッフの写真家の方(なんと、滝のガイドをしてくださった
 お兄さんだった)にオーロラをバックに、3人の写真を
 撮っていただいた。
  
 ある程度オーロラが落ち着くと、ここで出される日替わり
 スープを楽しみにしていた娘は、そちらも気になり始めた。
 私が見ているからその間に というと、私の母を連れて、
 急いでダイニングに向かったが、娘はスープだけ急いで
 いただき、私の母を残して広場に出てきた。
 オーロラが気になって、あまり食べられなかったようだ。
 交代で私がダイニングに向かい、残っていた私の母と一緒に
 食事。
 おいしくいただいて、そろそろ出ようという頃に、スタッフの
 方が、「また、オーロラが出ています!」とアナウンスして
 くださった。

 今日はオーロラは出っぱなしなのだが、ダイニングから出ると、
 かなり派手になっていた。
 広場にいた娘によると、少し大人しくなり消えそうだった
 オーロラが、急にドッと広がったとのこと。
 光も強く、かなり急速に形を変え、広場にいる人々から次々と
 歓声が上がる。
 娘はオーロラをバックに我々を入れて写真を撮ったり、セルフ
 タイマーで自分とオーロラの写真を撮ったり、存分に楽しんで
 いる。
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            (娘がデジカメで撮影したオーロラ)

 もう一度、プロの方に3人の写真を撮っていただいた。
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                (プロの方の撮影によるオーロラ)

 集合時間の午前2時半になっても、オーロラは衰えず、帰りの
 車の中からもみんな外を見ていた。
 寝る前、コンドミニアムのベランダからも、街灯りがあるにも
 かかわらず、薄いがオーロラを見ることができた。
 興奮していた娘は、白々と夜が明けてくる5時近くになって、
 やっと寝た。


8月22日(月)

 朝、10:30頃、コンドミニアムで日本から持参のおかゆや、
 こちらのパンを食べたのち、チェックアウト。
 天気が素晴らしくいいので、荷物を預かってもらい、歩いて
 湖へ。
 市内観光の際に、ダウンタウンから片道20分と聞いていたが、
 コンドミニアムからは約40分ほどかかり、湖のほとりに
 ついたらすぐに引き返すような状態になってしまったが、
 美しい風景を味わうことができた。
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            (白クマの形の準州のナンバープレート)

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                  (湖のほとりにて)

 午後1時にツアーの方が迎えに来てくださり、空港まで送って
 くれた。
 昨夜撮影したオーロラの写真と、写真データ入りのCDを
 いただく。よく撮れていて、みんな満足する。
 ツアーのスタッフの方にお礼を言って別れ、飛行機で
 カルガリーへ。
  
 約2時間後、カルガリー空港に到着。
 イエローナイフから電話で予約したカナディアン・ロッキーの
 ツアー(日本語)のスタッフの方(日本人)が車で迎えに
 来てくれている。
 ここから約1時間半で、バンフへ。
 途中、カルガリーオリンピックの際のスキー・ジャンプ台が
 見える。
 カルガリー周囲は広々とした平地で、360度青空が広がって
 おり、感動的。
 だが残念なことに、日本の新興住宅地のような、小さな家の
 集合体が、あちこちに密集して見える。  

 だんだんと平原に牛や馬が見え始め、カナディアン・ロッキー
 が見えてくると、少し気温も下がり、午後6時半頃にホテルに
 着いた時はひんやりした空気。
 ホテルにチェックインし、荷物を置いて、バンフの街を歩く。
 お土産屋をのぞき、レストランで有名なアルバータ牛の
 ステーキを食べ、9時半頃にホテルに戻る。
 イエローナイフのホテルは無線ランしか使えず、旅行用の
 小さなパソコンに無線ランの設定をしていなかった私はメール
 のチェックができなかったが、ここのホテルは(無線ラン主体
 だが)フロント横に共用の有線ランがあり、そこでメールの
 チェックをする。
 既に200を越えるメールがたまっていて、1時間くらいかけて
 チェックするが、次の人が待ち始めたため、この日は
 チェックだけにとどめて帰室する。
 私がメールをチェックしている間、娘は横のホテルの
 パソコンで、思い切りゲームをして遊んでいた。
 ゆっくりとお風呂に入り、普通の時間に休む。


8月23日(火)

 昨夜、ヘビーな夕食を遅く取ったため、朝はお茶とお菓子
 程度で済ます。
 9時前にツアーの方が迎えに来てくださり、私たち3人と、
 オーストラリア人のご夫妻と一緒にカナディアン・ロッキー
 の湖観光に出発する。
 ツアーのスタッフの方は日本人で、運転手兼ガイドを
 してくださる。
 ラッキーなことに、オーストラリアからのご夫妻もいるので、
 英語でのガイドをお願いし、私の母には私か娘が通訳をする
 ことにする。

 約1時間半で、レイク・ルイーズへ。
 カナディアン・ロッキーの写真には必ず登場する湖。
 まだ日が弱く、少し寒いがエメラルド・グリーンの色がきれい。
 娘はカヌーに乗りたいというが、寒いので、湖の周りを散策
 して戻る。
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            (レイク・ルイーズにて)

 リスを見たり、スケートボードをするブルドッグ(!)に
 会ったり。

 また30分ほど車で走り、今度はテン・ピークスという峰々と、
 深い青色のモレーン湖に着く。
 ここで湖の青と向かいの山々の氷河を見ながら、用意して
 もらったランチ(なんと、おにぎり!)を食べる。
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              (青い湖のモレーン湖)

 オーストラリアのご夫妻はゴールドコーストの近郊にお住まい
 とかで、水の豊かなカナディアン・ロッキーにひどく感動
 されている様子。
 私の母はスイス・アルプスと比べて、男性的な感じだと
 言っていた。
 娘はただ景色を見るのは少し物足りない様子。
 私は自分勝手に鉄道などで動けない不自由さを感じていた。

 さらに車で30分ほどで、高さ254メートルのタカカウ滝に着く。
 近くまで寄ると、霧雨のようなしぶきがかかる。この辺の川の
 水は氷河が融けた水で、白い。
 また車で少し行くと、今度はエメラルド・グリーンの、
 エメラルド湖。
 ここでは少しゆっくり時間があり、オーストラリアのご夫妻
 も私たちも湖上のカヌーや、お茶を楽しんだが、それぞれ
 別行動で、残念ながらあまりお話はできなかった。
  
 最後に滝の水が岩を削り、トンネルになった、ナチュラル・
 ブリッジを見て、約2時間かけて、午後5時頃にホテルに戻る。

 夕食のため街に出るが、最後の日になるので、お土産も探す。
 ヨーロッパはお土産屋さんが早く閉まってしまい、いつも
 最低限のお土産しか買わない(買えない?)私たちだが、
 ここは夜9時までお土産屋さんがあいているので、ゆっくり
 買える。
 空港の方が安いのだろうが、私の母の買うお土産の量は
 半端ではないので、早目に買って、荷物の中に収めて
 しまいたい。

 夕食は連日ステーキは重すぎるので、ギリシャ料理を見つけて
 入ってみた。
 ドイツで食べて好きだったギリシャ料理だが、ここは香辛料が
 強く、胡椒などがまだあまり得意でない娘からは不評。
 私の母からも油っぽいとか臭いとかで、不評。
 最後の食事ははずれに終わった。
 
 お土産をたくさん抱えてホテルに戻る。
 また、ホテルのフロント横に行き、1時間ほどかけてメールの
 チェック。
 昨夜と今日、いくつか入っている重要なメールに返信する。
 なぜか不在にしている時に、人に迷惑をかけるような仕事が
 来ていて参ってしまう。
     
 入浴後は、明日の帰国に備え、荷造りをする。
 あきれるほどのお土産をなんとかバッグに詰め終え、寝る。


8月24日(水)

 朝、みんな疲れているのか、朝食も取らず、チェックアウト。
 8時に昨日のツアーの会社の方に迎えに来ていただく。
 今日は若い日本人のお姉さんで、カルガリーの空港までの
 約1時間半、アルバータ州の暮らしやすさなどについて、
 いろいろな話をしてくれる。
 アルバータ州には石油が多く、そのためかなりのお金があり、
 州税は5%(隣の州は12%)で、社会保障も整備されている
 ため、みんなこの州に住みたがるが、土地が限られている
 ために、小さな家が密集した新興住宅地が増えているそうだ。
 こちらで職を見つける時は、やる気や経験が重視され、
 国籍も年齢も差別になるため不問とのこと。
 その方はもう6年ほどバンフに住んでいるが、夏にガイドで
 稼いで、冬はダイビングなどをしに、オーストラリアの
 ゴールドコーストに住むそうだ。

 カルガリーの空港に着き、チェックイン後、ゲートへ。
 1時間半ほどでバンクーバーに着き、空港内で食事。
 ここでも免税店などで、またもたくさんのおみやげを
 買わされる。

 成田までの便の出発が1時間ほど遅れ、ようやく機上へ。
 私は『ケネディ家の人びと』の後半の4話を、私の母は
 『明日のジョー』以外唯一の日本の映画を楽しみ、
 娘は小さい頃見ていたカナダの幼児番組のカユウを見たり、
 英語のお笑い番組を見てケラケラ笑ったりしている。
 娘は珍しく大人と同じ時間に寝たり起きたりしていた。


8月25日(木)

 定刻より約1時間半ほど遅れ、午後4時半頃に成田着。
 福岡までの乗り継ぎの間に、ゆっくり食事でもと思っていたが、
 遅れにより国内線のチェックイン後、それほど時間もなく
 移動した。

 午後6時頃、福岡に向け出発。少しウトウトしている間に
 福岡へ。
 自宅に帰りついたのは午後9時前。
 私の父にお土産を渡し、写真を見たりして、遅い夕食。
 娘が撮った約50枚のオーロラの写真をみんなで見て楽しんだ。


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  ■ 全体を通して
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 今回は私の仕事の関係で後半の週末が使えず、昨年の夏同様、
 きっかり1週間の、かなりあわただしい旅行だった。
 予定のオーロラと、カナディアン・ロッキーの湖が見られた
 ので、まあ無事に終わったと言えるだろう。
 娘は一人で乗馬がしたかったらしく、また今度行きたいと
 言っていたが、乗馬だけなら、阿蘇で十分。
 効率よく回るためとはいえ、日本人主催の現地ツアーを
 お願いしたため、ほとんど英語を使わなったのと、車が
 なければ自由に動けないので、オーロラは別として、どうせ
 山に行くなら私はスイスの方がいいと思った。

 娘は今回は最低限の英語しか使わなかったが、アナウンスや
 ガイドさんの英語の説明などは無理なくわかっているらしい。
 大人向けのお笑い番組を見て笑っていたのには驚いたが、
 私は見ていないので、どの程度の難易度のものを理解して
 いるのかは不明に終わった。

 旅行費用に関しては

  ・航空運賃 娘は約 15万弱 (大人はひとり約18.5万円)
      
  ・現地オーロラツアー (3泊4日のコンドミニアム込み)
     娘は3万弱 (大人はひとり約5万円強)
    *http://www.aurora-tour.com/ で、毎日のオーロラの
    写真が見られます。

  ・現地キャメロン滝ツアー ひとり約8000円 

  ・現地カナディアン・ロッキーの湖ツアー 
                    (空港送迎付き)
     娘は約1万円強 (大人はひとり約1.5万円強)

  ・バンフホテル 1部屋(3人で)2泊 約3万円

  +食事、お土産代
        
 娘にこんどはどこに行きたいか訪ねたところ、昨年の冬、
 ドイツに行った際に間に合わなかったクリスマスマーケット
 に行きたいとのこと。

 私の母は途中で寒気がするなど、万全ではなかったが、
 抗癌剤を投与されてすぐの旅行の割には比較的元気だった。
 「もうこれで外国は最後」と言っていたが、このセリフは
 去年も聞いた。


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