「娘の2回目の海外体験」(2007.8.9号)

-----------------------------------------------------------------
  ■ 日程表
-----------------------------------------------------------------


7月28日(土) 
  7:10 福岡発   8:55 成田着
  9:55 成田発  14:35 フランクフルト着
  15:32 フランクフルト空港発 (フランクフルト中央駅乗換)
  17:19 カッセル-ヴィルヘルムスヘーエ着  
        (カッセル-ヴィルヘルムスヘーエ泊)
   
7月29日(日)
  14:27 カッセル-ヴィルヘルムスヘーエ発  
  17:02 リューネブルク着 
        (ハンドルフ友人宅)

7月30日(月) 移動なし  
        (ハンドルフ友人宅)

7月31日(火)
  15:25 ハンブルク発  20:09 コペンハーゲン着
        (コペンハーゲン泊)

8月1日(水) 
  8:50 コペンハーゲン発  11:00 バイレ着
  11:10 バイレ発      12:10 レゴランド着
  17:25 レゴランド発    18:00 バイレ着
  18:14 バイレ発      20:26 コペンハーゲン着
        (コペンハーゲン泊)

8月2日(木) 移動なし  
        (コペンハーゲン泊)


8月3日(金) 移動なし  
        (コペンハーゲン泊)
  
8月4日(土)
  15:45 コペンハーゲン発  
        (機中泊)
 
8月5日(日)
  9:35 成田着
  11:30 成田発   13:30 福岡着
     

-----------------------------------------------------------------
  ■ 娘の様子
-----------------------------------------------------------------

7月28日(土) 
    
 早起きの苦手な娘。5:00に起こすと、「まだ寝る〜」。
 「ヨーロッパに行かないの?」と言うとしぶしぶといった
 様子で起床。
 でもその後はすぐに快活になり、福岡空港でも、見送りの
 祖父母に元気よく「行ってきま〜す!」

 成田空港では国際線に乗り継ぐのがギリギリの時間。
 主人と搭乗口で合流後、祖父母に「これから行ってきます」と
 電話。
 約12時間のフライトは ルフトハンザで、飛行機に乗り込むなり
 ドイツ人の客室乗務員の方に「グーテンターク!」と挨拶し、
 まわりのドイツ人乗客にも微笑まれる。

 今回は英語での飲み物の注文にも躊躇していない様子。   
 だが、当然付いていると思っていたエコノミークラスの座席の
 パーソナルテレビがルフトハンザにはついていなくて、
 「ゲームしようと思ってたのに〜!」。
 まだ2時間も立たないうちに「あと何時間?」、「退屈〜」
 と繰り返す娘。
 途中で子供用のセット(タングラム、色鉛筆とゲーム帳)を
 もらって喜んで遊ぶ。

 昨年は3列続きの席に娘が横になって寝ると、私たち両親は
 両脇で斜めに座り、非常に窮屈だったが、今回は大きくなって
 入らないので、頭や足を私達の膝の上に置いて横になったので、
 私達にとっては前回よりも楽な姿勢だった。
     
 ようやく曇で気温15度くらいのフランクフルト空港に着き、
 祖父母に電話。すぐに現地の涼しさを報告する。

 やはり今年も「日本と違うところ」の最初は「トイレ」。
 今年は自分で座れたものの、「高くて足が着かないし、広くて
 中に落ちそう」と支えを要求する。

 ユーレイルパスを使い、フランクフルト空港から中央駅で
 乗り換えて、約1時間半のカッセルへ。
 ドイツ留学時代、2年の留学期間に先立ち、別に2ヶ月間、
 ゲッティンゲンという大学街でドイツ語研修を受けた。
 そこから日帰り遠足で行った街がカッセル。
 端から端まで3キロくらいの敷地の中に、お城が2つと噴水
 ショーのあるモニュメントがある広大な公園がある。
  *Wilhelmshöhe Berg Park

 その噴水ショーを見せたかったのと、フランクフルトがあまり
 好きな街でないためカッセルに泊まることにした。
 駅のすぐそばのホテルにチェックイン後、ホテルのレストラン
 で夕食。疲れてはいるものの、みんな比較的よく食べる。
  
 早目に入浴し、休む。
 さすがに疲れているのか、いつもはなかなか寝ない娘が
 コトッと寝る。

7月29日(日)

 朝、現地時間の7時頃に目を覚ます。
 ホテルでの朝食では、やはり今年も「チーズがおいしいね」。
 ちょうど下の歯が生え変わる時期で、硬いものがかめない
 こともあり、今年もパンは外の硬い部分は食べず、中だけ食べ、
 「おいしい」と言う。

 朝から降り出した雨が少しずつ強くなっている中、バスで
 広大な公園へ。
 まず、一つ目のお城の中の博物館に入るが、ギリシャ時代の
 大きな彫刻に無邪気に触ろうとして、係員と私達から一斉に
 止められ、驚いて大泣き。
 最初にモノに触らないことを改めて注意していなかった自分を
 反省する。

 出ばなをくじかれたためか、娘は始終ご機嫌斜め。
 上の階には私の好きなルーベンスの大作やレンブラントの
 落ち着いた絵を始め、たくさんの絵があるのだが、各階とも
 ほんの何点か見て、「もう疲れた」。
   
 噴水のショーには早いが、公園の反対の端にあるモニュメント
 まで行くことにし、途中まで雨の中を歩いたが、高いところに
 あるモニュメントはモヤの中で見えず、普段は暑がりの娘は
 「寒い〜」と言い出し、公園を後にし、駅に戻る。
 
 その日の午後の噴水のショーを見て行くはずだった、
 ハンブルク郊外の友人宅だが、「早くギゼラのとこに行きたい」
 と娘が言い出したことと、何も他に見るところもなかった
 ので、友人宅に電話して、1時間ほど早く行くこととなった。
 (注:カッセルには上記の公園の他、グリム兄弟博物館や
    壁紙博物館など、大人には興味深い名所もある)
 カッセルの駅近くのレストランでなぜかネパール料理を食べる。

 ハンブルクまで行かず、友人宅により近いリューネブルクと
 いう街でピックアップしてもらうため、ICEというドイツの
 新幹線ではなく、ICという特急に乗る。
 今は少なくなったコンパートメント車両でゆっくりする。
 約2時間半でリューネブルクに到着し、1年ぶりの再会。

 夕方に着いたので、すぐに食事の仕度をしてくれる。
 娘は私とともに、さっそくギゼラのパン作りのお手伝い。
 昨年もお手伝いして褒められたことが娘の自信になっている。

 夜7時頃、息子のトーステン夫妻も来て、こちらも1年ぶりの
 再会。今年も娘はみんなに " This is for you!" と言って、
 日本からのお土産を配ってまわり、" Thank you!" と喜ばれ、
 嬉しそう。
 娘もギゼラ達やトーステン達からプレゼントをもらい喜ぶ。

 しばらく一緒に食事をしていたが、娘は少し食べると眠く
 なったらしく、" Can I stand up now?"
 ギゼラの" You can take a rest on the sofa. " と言う言葉に
 甘えて横になって、すぐそのまま眠ってしまった。

 そう言えば昨年も、スイスに着いて2日目の夜、娘が
 レストランで食事もせず眠り込んだことを思い出した。
 子どもは時差に敏感なのだろうか?
 おかげでこちらはゆっくり話ができたが、自分のドイツ語が
 鈍っていることに気付かされる。
 昨年も4日目くらいからしか、ドイツ語が出て来なかった
 ことも思い出す。

 夜10時過ぎに、寝たままの娘を連れて寝室へ。 
 トーステンの居た部屋で一人で寝ると言っていた娘だったが、
 夜中に目が覚めた時に一人で、そこがどこかわからなくなると
 不安だろうと、結局私と寝ることになる。  

7月30日(月) 

 朝5時頃目を覚ますが、もう一度寝るように促すと、8時頃
 まで寝る。この日も小雨がパラつき、肌寒い。

 私達が2階の寝室で荷物の片付けなどをしていると、娘は
 一人で下に降りて行き、朝の挨拶をして、さっそくテーブル
 セッティングを手伝った様子。
 " Can I help you?" と、ほとんど「勝手知ったる...」と
 言った感じ。

 ハムやチーズ、手作りの数種のジャム、に近くのパン屋さん
 で買ってきたばかりの芳ばしい香りのパンで、リッチな朝食。
 テーブルにはキャンドル。
 いつもながら、ギゼラの家に行くと、「ドイツにいるな〜」
 という感じがする。
 多分、今年2度目の娘もそう感じていると思う。

 朝食後は車で、蝶々の博物館?に連れて行ってもらう。
 長袖にジャンバーを着るくらい寒い日(12-3度)だったが、
 温室の中はとても暖かく、着ていた服を何枚も脱ぐ。
   
 温室にはいろんな種類の蝶が放してあり、自由に飛んだり、
 とまったり。中には初めて目にする蝶も多かった。
 蝶が娘の手の上にとまった時は大喜び! 
7.30-006.jpg
        (娘の手の上にとまった蝶)

 またとまらないかと、持ってきたマシュマロを手の甲に
 塗りつける娘。

 ヨナクニサンと思われる大きな蛾もいた。
 アオムシやサナギも観察でき、なかなかドイツらしいと思う。
 蝶だけでなく、池には鯉や亀、芝生にはドイツ語で「コビト
 ウズラ」と呼ばれるカワイイ鳥がヨチヨチ歩いていた。

 午後はその近くの動物公園へ。
 私達は見逃したが、途中、道の上をモグラが通ったらしい。

 昨年も別の動物公園へ連れて行ってもらったが、やはり娘は
 大喜び。
7.30-013.jpg
        (公園の入口で)

 さっそくヤギや鹿にえさをあげたり、ウサギにさわったり。
 公園の中にはトランポリンやバッテリーカーもあり、モチロン
 見逃すはずもなく、すべてたっぷりと楽しむ。
7.30-027.jpg
        (大好きなバッテリーカー)

 帰り際に白い猫(これは公園とは関係なさそうだが)が擦り
 寄ってきた。
 何度もその猫を撫でたり抱いたりして、大満足の娘。
   
 帰宅途中の車の中から見える景色は、どこまでも平らな
 北ドイツの平原。
 麦の穂が金色に輝いていたり、緑の中に羊や牛や馬がいたり、
 コウノトリがえさを探していたり。
 道の両側には太い白樺の木が並木を作っている。
 そんなのどかな風景を見ながら、ユルゲンは制限速度のない
 道路を普通の速度(約130km/h ちなみにドイツはメートル
 法です。)で安全運転。

 帰宅後はギゼラのおいしいお料理。  
 娘はテーブルセッティングなどのお手伝いを、まるで自分の
 仕事のように張り切ってする。
 スープの好きな娘は、ギゼラのスープをおかわりしていただく。
   
 食後はゲームをしたり、塗り絵をしたりして遊ぶ。
 寝る前にシャワーを借りる。
 昨年はバスタブを使わせてもらったが、ギゼラもユルゲンも
 バスタブを使うことはほとんどないため、バスタブとは別に
 あるシャワーで娘を洗う。ドアを閉められないため、少し 
 寒そうだったが。

 夜は「暖房つけようか?」とギゼラから言われるくらいの
 気温だった。
 この日も娘は一人でトーステンの部屋には寝なかった。   

7月31日(火) 

 朝8時頃に目を覚まし、顔を洗って身支度をすると、すぐ
 下に行き、朝食の用意を手伝っている。
   
 またリッチな朝食をゆっくり、たっぷり食べる。
7.31-034.jpg
        (ギゼラの家での豪華な朝食)

 日本では朝、牛乳しか飲まない娘だが、こちらではレバー
 ペーストとジャムがお気に入りで、少しずつ朝食の量が
 増えている。
 逆に牛乳は濃すぎるらしく、あまり飲まない。
 (私は逆に日本ではあまり牛乳を飲まないが、ヨーロッパ
  では飲む)

 朝食後、荷物を整理して、車でハンブルクまで送ってもらう。
 ハンブルク中央駅で、別の友人、アレクサンダーに会うことに
 なっていた。

 この日から天気の良い日が続き、気温も20度強に。
 時速約130kmの安全運転で約1時間、のどかな風景から、
 だんだんとエルベ川河畔の港町ハンブルクの風景に変わっていく。

 ハンブルク中央駅に着き、出迎えのアレクサンダーと会う。
 昨年10月に生まれたかわいいブルーノを抱いてのお出迎え。
 奇遇なことにギゼラとブルーノは同じ10月13日が誕生日だ。

 アレクサンダーとギゼラ&ユルゲンは初めての顔合わせ
 だったが、ブルーノとギゼラが同じ誕生日ということを
 話したりすると、即座に打ち解けていた。
 ギゼラとユルゲンに別れを告げて、アレクサンダーの車で
 引越ししたばかりの新しいアパートに向かう。

 赤ちゃんがいるので当然、靴を脱いで中に入ると思ったら、
 「小さいうちからバクテリアに慣らさないといけないから」
 とみんな靴をはいたままでよいとのこと。
 ケーキを買いに行ってたアネッテが戻ってきて、再会。
 お茶をしながら、ブルーノのお食事・お遊びを見守る。
 娘は日頃赤ちゃんと接することがないので、楽しんでいる様子。
7.31-048.jpg
        (可愛いブルーノと)
  
 でも、靴で歩く床に落としたスプーンをブルーノが平気で
 くわえている様子には、私達はやはり違和感を覚えてしまう。

 娘はアレクサンダーから「何になりたい?」と聞かれて、
 " I wanna be a witch!" と答えて面白がられていた。
7.31-052.jpg
        (アレクサンダーと)

 短い滞在だったが、娘は陽気なアレクサンダーと優しい
 アネッテとの再会、かわいいブルーノとの対面に満足して
 いる様子だった。
      
 アレクサンダーにハンブルク中央駅まで送ってもらい、列車で
 コペンハーゲンに向かう。
 昨年は夜行列車が旅のひとつのポイントだったが、今年は
 この列車。途中、なんと列車ごとフェリーに乗り込むのだ。
   
 約45分間のフェリーでは船のレストランで食事をしたり、
 デッキに出て風に当たりながらカモメを見たり、船内の
 免税店を見たり。
  
 コペンハーゲンに着いたのは午後8時をまわっていたが、
 まだまだ昼間のように明るい。
 駅の近くのホテルにチェックインし、荷物を置いた後、
 さっそくチボリ公園ヘ。
 チボリ公園はコペンハーゲンの駅に隣接し、夜12時近く
 まで遊べる。
 娘はアヒルつりをし、3匹のアヒルとも下に違う色がついて
 いたため、景品の孔雀の羽をゲットする。

 その他にもいくつかのゲームをしたが、まだまだ足りない
 様子。でも時間が遅いので、公園内のレストランで食事を
 して帰る。
  
 ホテルではフロントで鍵をもらう。
 " Could I have the key No.204, please?" と言い、
 フロントのおじさんは " Yes, of course, here you are!"
 と笑顔で応じてくれる。

 エレベータでは「2階」が日本の「3階」であることに気づく。
 ヨーロッパは日本での「1階」は「グラウンドフロア(英)」
 など、別の言い方をするので注意が必要だ。

 ゆっくりお風呂に入って、デンマーク語のカートゥーン・
 ネットワークをテレビで見て寝る。
  
8月1日(水) 
 
 ホテルでたっぷり朝食を取って、電車とバスで片道3時間の
 レゴランドへ。

 ドイツ留学時代に行ったレゴランドは、すべてがレゴ・
 ブロックでできた遊園地。
 レゴでできた世界の風景を楽しんで、あといくつかの遊具が
 あって、比較的のどかな遊園地だった はずだった。
   
 でも、時代は変わっていた。
 レゴランドに近づくにつれ、車は渋滞。入場するのに30分
 くらいかかり、中のアトラクションもすべて「30分待ち」
 「45分待ち」。
 人気のアトラクションには「クイック・パス」。
 東京ディズニーランドと同じノリに変わっていた。
8.1-064.jpg
        (レゴランドの入口で)

 3,4時間もあれば十分とたかをくくって、コペンハーゲン
 からの日帰りでのレゴランド行きを決めた私の計画は
 大失敗だった。
 ちょうど昼食時に着いて、先に食事をしてからと入った
 レストランで2時間弱もかかり、娘がゆっくり楽しめたのは
 アメリカを模したところでの砂金すくいくらいだった。
8.1-066.jpg
        (砂金?をすくうゲーム)

 予定していた時刻をかなり過ぎて帰途に着いたが、
 消化不良に終わった。
 ま、それでも娘は楽しんだ様子だった。
 もう来る機会はないかもしれないが、次回はもっと対策を
 立てて臨まねばと反省させられた。

 コペンハーゲン中央駅に着くや否や、「チボリ公園に行く!」
 この日も夜10時半くらいまで遊ぶ。
 といっても暗くなるのが夜10時近くなので、それほど
 遅くまで遊んだという感覚はない。
   
8月2日(木) 
   
 夜が遅いせいか、朝起きるのがだんだん遅くなる。
 9時前に娘を起こして朝食に行く。
 チーズやレバーペイストを中心に、比較的よく食べる。

 この日はチボリ公園以外のコペンハーゲンを見せようと、
 近郊電車で3つ目の駅で降り、そこから歩いて「人魚姫」
 の像を見に行く。
 さすがに有名な「人魚姫」では、イタリアからの観光バスや、
 ロシア語を話している観光客など、いろんな国の人に出会える。
8.2-028.jpg
        (有名な人魚姫の像の前で)

 そこから中心街方向に歩くと、マルガレーテ女王が住む
 アマリエン宮。
 ちょうど12時の近衛兵の交代式を見ることができた。
 イギリスのバッキンガム宮殿と異なり、かなり近くで
 見られる。

 さらにしばらく歩いて、ニューハウンという、港の景色の
 きれいなところで休憩を兼ねて昼食。
8.2-054.jpg
        (ニューハウンにて)

 その後、ガイドブックに載っていたニューハウンにある
 日本人経営のお土産屋さんに入る。
 コペンハーゲン在住35年というオーナーの女性から、
 面白い話を聞く。
 今回は会えなかった友人のドイツ人、アンドレアスも
 言っていたことだが、デンマークではテレビ放送に
 いろいろな国のものが入り、その下にデンマーク語の
 字幕が出るので、多言語を習得しやすい環境にある との
 ことだった。
   
 特に子どもは何語でテレビを見ていても違和感がない様子。
 娘もデンマーク語のカートゥーン・ネットワーク、BBCの
 英語の子ども番組など、言葉は違うのに両者とも違和感
 なさそうに楽しんでいた。
 ドイツ語の放送には子ども向けのものがなかったが、
 あったらそれも楽しんでいたかもしれない。

 また、そのオーナーの女性はお客さん相手に日本語を使う
 ため大丈夫だそうだが、スウェーデンに長く住む日本人の
 知り合いは、日本語を話す機会がほとんどないため、
 日本語を話す筋肉が衰え、その方の日本語にはかなり
 違和感を覚える ということだった。

 娘が毎日遅くまで楽しんでいることを、私が「誰からも
 何も言われないし」と言うと、「デンマークではその発想
 はないのですよ」と言われた。
 「人は人、自分は自分」。これはパリに住む人からも聞いた。
 でも、ドイツ人は他人にしっかりかまうので、
 「ヨーロッパでは...」とひとくくりにはしない方がよさそうだ。

 このお店を出た後、デパートに行ったり、ストロイエという
 歩行者天国で大道芸を見ながら歩いたり と、電車を降りて
 から約3kmの道のりを休み休み歩き、ホテルに戻る。

 一休みして、午後7時頃からまたチボリ公園へ。
 このときは雨に降られ、余り思うように遊べなかったが、
 それでも娘はいろんなゲームや乗り物を楽しんでいた。

 この日はたくさん食べたので、帰り道でホットドックなどを
 買ってホテルで軽く済ませる。

8月3日(金) 

 コペンハーゲンの最終日。娘の希望は一日チボリ公園。
 ホテルで朝食を取った後、チボリ公園の先にある市庁舎に行き、
 その前のアンデルセンの像と写真撮影。
8.3-050.jpg
        (アンデルセンの像の前で)
   
 チボリ公園の市庁舎側にあるルイ・タッソーの蝋人形館に
 入るが、娘には「気持ち悪い」とあまり好まれない。
 イチローくらいあるかな? と思ったけれど、相変わらず
 日本人の像は昭和天皇ひとりだけだった。

 ちょうど11時のチボリ公園の開園時間に入園。
 いろいろな花が美しく咲く公園の中で、乗り物に乗ったり、
 中のおいしいレストランで食事をしたり、ゲームをしたり 
 と娘は大満足。
8.3-063.jpg

8.3-024.jpg
        (チボリ公園で喜んで遊ぶ娘)

 しかし、ここもレゴランドと同様、10年前に比べると
 かなり変わってしまっており、私達は実を言うと、少し
 寂しいものを感じていた。
 以前は屋外ステージでパントマイムやアクロバットがあったが、
 今回はロックコンサートが主であったし、乗り物も大人しい
 ものが主体だったのが、絶叫マシーン主体に変わっていた。
 (でも、娘の身長制限がなければ一緒に絶叫マシーンで
  楽しんだかも?)

 娘は夜の花火を見て帰るつもりだったようだが、最後の日と
 言えども、いくらなんでも夜12時まではいられない。
 夜8時半にはチボリ公園を出た。

 ホテルのフロントではおじさんがいつものように娘に
 笑顔で応じてくれ、暖かい気分で部屋に戻る。  

8月4日(土) 

 ゆっくり寝て朝食を取って、チェックアウト。
 ここでも娘が活躍。" We'd like to check out now. "
 別のフロントのおじさんから、" Perfect!" と言われ、
 満更でもなさそう。

 電車で空港に向かう。
 チェックイン時、3列並んだ席が取れず、娘と私が一緒に
 座ることにした。
   
 免税店でお買い物したり、軽食をとったりして、出発までの
 時間を過ごす。
 コペンハーゲンが特別そうなのかもしれないが、デンマーク
 では人々が外国人に対してとても親切である。
 どこに行っても、デンマーク語がわからなくても嫌な顔を
 見せずに親切に対応してくれる。
 (ドイツやフランスなどの大国になるとそうはいかない。)

 娘はデンマークの女の子達がみんな茶色の入った金髪である
 ことを羨ましがっている。
 「金髪の人は日本人の黒い髪を羨ましく思うんだってよ」
 と言っても、「でも私は金髪の方がいいな〜」

 時間になり、飛行機へ。 今度はスカンジナビア航空。
 いざ乗ってみると、私と娘の席は両脇が別の搭乗客に
 挟まれた席とわかり、とても心配だった。
 でもパーソナルテレビがあり、娘はゲームができるのが
 楽しみな様子。
  
 娘は飛行機に乗ってすぐの食事の時と、あと2時間で成田に
 着くという朝食の出る時に眠っていたが、その他は起きて
 いてゲームを楽しんだ。
 トイレも私の隣の乗客が席を立った際に一緒に行き、
 事なきを得た。

 偶発的なことだったが、これからは必ずしも3席を続けて
 取る必要がないとわかったのは大きな収穫だった。
 ひょっとすると主人と現地で待ち合わせができたり、最初の
 1週間は娘と主人、後の1週間は娘と私のように、親の仕事の
 都合でフレキシブルに旅行することも可能になるかもしれない。

8月5日(日)

 午前9時半、ようやく成田に着く。
 荷物を受け取り、国内線に乗り継ぎの手続きをし、主人と
 別れる。

 機内での朝食を食べ損なった娘は、なぜか「アイスクリーム
 が食べたい」と言って食べる。

 福岡行きの飛行機では、私も娘も眠ってしまう。

 福岡空港で祖父母の出迎え。
 昨年と異なり午後2時過ぎには帰宅できた。
 昼食後、私は眠ってしまうが、娘はハイテンションで
 遊びまわる。

 夜はコトッと早く寝て、翌朝は普通に起き、娘の時差ボケ
 はなかった。
 私はいつものことだが時差ボケしている暇もなく、翌朝から
 仕事だった。

-----------------------------------------------------------------
  ■ 反省点と今後
-----------------------------------------------------------------


 今回は昨年の「観光名所より、娘が喜んで遊ぶところ」と
 いう反省点は生かすことができたと思うが、到着から娘の
 体調が十分馴染むまでの間に友人宅訪問を入れたのは軽率
 だったように思う。
 昨年のように観光地の後に友人宅訪問と順序が逆だったら、
 もう少し余裕を持って友人宅を楽しめたのでは と反省。

 娘の旅行費用に関しては
  ・航空運賃 約 19万(主人も約 19万、私は今回無料航空券)
  ・鉄道パス(ジャーマン・デンマークパス)約 2万3千円
  ・カッセルのホテル 大人も含めて1泊で約 2万3千円
  ・コペンハーゲンのホテル 大人も含めて4泊で約 11万4千円
   +食事、お土産代
 円安で、ユーロやデンマーク・クローネの換算率が悪かった
 のは痛かった。

 娘は祖父母からまた行きたいかどうか尋ねられ、
 「また来年も行く!」と即答。
 どこに行きたいのかわからないが、外国語に対する
 モチベーションにはかなりのプラスになったと思う。

お問い合わせ

リンクに関して・お問い合わせ等はこちらから。