「娘の6回目の海外体験」(2009.8.13号)

***5回目は2009.3月に北京に行きました***

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  ■ 日程表
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7月31日(金) 
  7:10 福岡発  8:55 成田着
  11:30 成田発 16:35 フランクフルト着 
  17:54 フランクフルト発 マンハイム乗換 
           18:44 ハイデルベルク着 
        (電車ICEとSで移動、ハイデルベルク泊) 
   
8月1日(土)
  14:14 ハイデルベルク発 マンハイム乗換 
           16:05 ケルン着
        (電車SとICEで移動、ケルン泊) 

8月2日(日) 
  10:14 ケルン発 10:48 ボン着
  14:22 ボン発 14:42 ケルン着 
        (ケルン泊)

8月3日(月)
   9:32 ケルン発 9:45 ブリュール着
  14:12 ブリュール発 16:26 オーバーベーゼル着
        (ローカル列車で移動、
      ブリュールーファンタジアランド間はシャトルバス、
         オーバーベーゼル泊)

8月4日(火) 
  11:26 オーバーベーゼル発 14:01 ケルン着
  14:44 ケルン発 16:35頃 ブリュッセル着
        (ローカル列車とICEで移動、ブリュッセル泊)

8月5日(水) 
  9:50頃 ブリュッセル発 10:50頃 ブリュージュ着
  17:30頃 ブリュージュ発 18:30頃 ブリュッセル着 
        (ブリュッセル泊)

8月6日(木) 
  10時頃 ブリュッセル発 10:40頃 アントワープ着
  16時頃 アントワープ発 16:40頃 ブリュッセル着 
        (ブリュッセル泊)

8月7日(金) 
  12:27 ブリュッセル北駅発 13:36 アーヘン着
  16:16 アーヘン発 ケルン乗換 
           17:20 フランクフルト空港駅着 
  20:45 フランクフルト発  
        (機中泊)

8月8日(土) 
  15:00 成田着
   17:55 成田発    19:55 福岡着
     

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  ■ 娘の様子
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7月31日(金) 
    
 5時起床。5時55分の地下鉄で福岡空港へ。
 「自分の荷物はできるだけ自分で」と言うが、朝早いためか
 持ちたがらない。
 今回は私の母と3人の旅行なので、
 「おばあちゃまのお世話をするんだよ。」と言っておく。

 成田空港に着き、軽く食事後、出国手続きし飛行機へ。
 今回は全日空機。座席のパーソナルテレビのゲームで遊ぶ。
 今回はほとんど機内で寝ないまま、フランクフルトに到着。

 空港で両替をし、空港駅で鉄道のパス(今回はドイツと
 ベルギーなので「ジャーマン・ベネルクスパス」)を有効に
 して、マンハイム行きICEに乗り込むが一等車も満員で座れず。
 マンハイムからはローカル線に乗り換えるが、こちらも座れず、
 しかも冷房なし。
 早朝から起床し、飛行機の中も寝なかった娘に睡魔が襲い
 かかり、非常に不機嫌になる。

 ハイデルベルクの駅でハム入りバゲットと飲み物を買い、
 タクシーでホテルへ。

 ホテルは景観が売りで、部屋から有名な「アルテ・
 ブリュッケ」という美しい橋が見える。
 それほど食欲もないので、部屋で買ってきたパンで軽い夕食。
 少しリフレッシュして、アルテ・ブリュッケ付近を散策。
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        (アルテ・ブリュッケ)

 まだ日が長く、夜10時頃まで明るいが、お風呂から出ると
 娘はコトッと寝てしまい、ライトアップしたアルテ・
 ブリュッケを見ることができなかった。
 ホテルは冷房がなく、夜は少し暑かった。
  
8月1日(土)

 晴天。早速、ホテルの部屋からアルテ・ブリュッケを見る。

 ここハイデルベルクはホテル代が高く、しかも朝食は別料金
 のため、朝の調子で朝食をホテルの豪華バイキングにするか
 どうか決める予定だった。
 みんなそれほど食欲なしとのことで、飛行機で出て食べきれ
 なかったパンやデザートなどを食べる。女性だけだと経済的。

 ホテルをチェックアウトするが、荷物を置かせてもらい
 ハイデルベルク城へ。
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   (ハイデルベルク城とお城からのアルテ・ブリュッケ)

 ケーブルカーで上る。残念ながら、車内からは景色は見えず。

 お城の中にはワインの大樽があり、以前はそこでワインを
 飲めたのだが、今はそのサービスはなし。(その後にグラスが
 もらえたのに、残念!)
 ワイン樽の横にビックリ箱のようなものがあり、娘はそれで
 遊ぶ。
 ドイツ人ガイドさんが「私達のニンテンドーDSよ」と英語で
 言ったのを聞いて娘はクスッと笑う。
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        (大樽の前で:祖母と)

 お城を出ておみやげ屋で買い物をする。
 私の母が欲しいものがショーウインドーにしかなかったので
 私がドイツ語で尋ねると、お店の人とちょっとした世間話に
 なり、「坊やもドイツ語ができるの?」ジーンズ姿で短髪の
 娘は、ドイツでは5才くらいの坊やに見られるようだ。
 なぜか娘はたくさんの絵葉書(ハイデルベルクのではなく、
 なぜか南ドイツ、ウルムのが多かった)をプレゼントされる。

 ケーブルカーで降りて、学生酒場として有名な「ツム・
 ローテン・オクセン」へ。ここはたくさんの古い写真が飾られ、
 風情のあるところ。
 私の母が以前にミュンヘンで食べ、また食べたいと言っていた
 白ソーセージがメニューにあり、それとヴァイツェンビアと
 いう小麦のビールをいただく。

 食事後、ロマンチック街道のローテンブルクに本店がある
 クリスマス飾りを専門に売っているお店の支店があったので、
 入ってみる。
 娘はシベリアン・ハスキーのぬいぐるみに一目惚れ、私の母に
 買ってもらう。
 以後、旅行中かさばるが可愛いお荷物になる。
 広場で市が開かれていて、きれいなぶどうと臭いけどおいしい
 チーズを買う。

 ホテルでタクシーを呼んでもらい、駅へ。
 運転手さんはハイデルベルクの街をこよなく愛する人で、
 いろいろお話しした。     
 料金が9.3ユーロだったので、荷物もたくさんだし、12ユーロ
 くらいかな? と15渡して「12だけ取って」と言うと、
 「10ユーロで十分」と受け取られなかった。

 また満員で暑いローカル線に乗り、マンハイムで乗り換えて、
 ケルンへ。
 一ヶ所に3泊程度するのが疲れない方法なのだが、今回は人に
 会う約束と古城ホテルが週末に取れなかったのもあり、無理を
 承知で少し行ったり来たり。

 ケルンのホテルは駅と大聖堂から近いはずだが、出発前の
 仕事や雑用の山で、ホテルの地図をプリントアウトしてくるの
 を忘れ、駅前の大聖堂の周りをウロウロ。別のホテルで尋ねると、
 大聖堂の裏ということで、そこからタクシーに乗る。
 ホテルにチェックインした後、中心街に出て食事。
 駅のスーパーで飲み物などを買い、ホテルに戻ろうとするが、
 そこから迷い、約2時間近く街中をウロウロする。
 何度も尋ねてやっとホテルに帰りつくが、疲れ果てた娘から
 白い目で見られる。
 なんとホテルはホントに大聖堂の真裏だった。

 ホテルのフロントの方は娘に親切で、会う度に「HARIBO」
 というドイツの有名な子ども用のお菓子をくださる。
 こんにゃくゼリーを非常に硬くしたようなもので、はっきり
 言って日本人にはおいしくない。娘はお礼を言っていただく
 ものの、部屋に入ると「お母さんにあげる」。
 帰国後、職場で夕方おなかがすいた時に食べることにする。

 ホテルは冷房がなく、通りに面しているため窓を開けると
 うるさい。
 なお、窓の開け方は日本と違い、取手を上にすると上だけが
 開き、横にすると全開になり、下にすると閉まるように
 なっている。
 娘は私の母より早く覚え、さっさと窓を開け閉めしてまわる。

8月2日(日) 

 朝はホテルで豪華な朝食。
 娘はまだ本調子でないらしく、あまり食べない。

 電車で30分ほどのボンという街に行き、ベートーベン博物館へ。
 音声案内を借りて見て回る。
 美術館にはまだあまり入りたがらない娘だが、ピアノをやって
 いるせいか、わりと熱心に見て回る。

 おみやげコーナーでベートーベンの像がほしいと言うので、
 「クレジットカードが使えるか聞いてごらん」と言うと、
 お店の人に英語で尋ね、使えるとわかると自分がほしい像を
 説明して出してもらう。
 ドイツでは英語は中学生くらいからしか習わないので、
 「英語が上手ね!」と褒められ、売り物のバッジをおまけに
 いただく。
 「楽器を弾くの?」と聞かれ「ピアノを弾きます」。
 「どのくらい習っているの?」「2才から5年くらい」という
 ような会話をし(たいした会話ではないが)、とても褒められ、
 「ぜひまた来てね!」と言われ、娘も上機嫌に。
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        (広場のベートーベンの像の前で:祖母と)

 街中のカフェで昼食代わりに日本の2.5倍くらいの大きな
 ドイツケーキを食べ、電車でケルンに戻る。
 私のハンブルク留学中にいつもお昼をご一緒してくださった
 シプケさんが奥さんと会いに来てくれるので、その列車を
 ホームで待ち驚かせようとしたが、列車が遅れてホームも
 変更になり、結局シプケさん達が宿泊する予定のホテルで待つ。

 退職し、現在旧東ドイツのワイマール(ワイマール憲法の)
 にお住まいのシプケさんだが、この日までのスイスの
 マッターホルンの街ツェルマットのツアーと重なっていた
 にも関わらず、しかも翌日はお客さんが来るのでワイマールに
 朝一番で帰らねば という状況なのに、ケルンまで足を伸ばし、
 会いに来てくださった。
 14年振りの再会だが、昔とちっとも変わらず、明るい雰囲気。
 私は奥さんとは初対面だし、私の母と娘はご夫婦と初対面
 なのだが、まるで以前から知り合いのように気さくなお二人。

 ケルンにある一番おいしいカフェに連れて行ってくださる。
 ここでも大きなケーキ。私の母はかなりの甘党だが、これ
 以降、旅行中にケーキを食べようとは言わなかった。
 この旅行中唯一、かなりの雨がこのお茶の時間に降っていた。
 雨が降ると急に、上着なしではいられないほど寒くなる。
   
 カフェでのお茶の後、一度それぞれのホテルに戻り、6時に
 待ち合わせする。      
 6時に私達のホテルに迎えに来てくださり、一緒にライン河
 のほとりを散策し、カロリーを消費する。
 シプケさんご夫妻はよくケルンのことをご存知のようで、
 いろいろと街のことを説明してくれる。
      
 散策が一段落したころ、地ビールの醸造所を持つという
 レストランに連れて行ってもらう。
 もちろん地ビールをたしなみ、地元の名物料理をいただく。
 娘のドイツ語は片言にも満たないが、なんとか雰囲気は
 わかる様子。
 私の母は通訳なしでは何もわからないはずだが、それでも
 楽しんでくれたようだった。
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        (レストランでシプケさんと)

 食事の後もまたライン河のほとりを散策。食事前は曇り
 だったが、晴れ間も見え明るくなったので9時頃まで散策し、
 私達のホテルの前まで送ってもらい、
 感謝してお別れをする。
 この次の再会には14年も開かないようにしたいものだ。

8月3日(月)

 朝、ホテルで朝食。2泊したホテルをチェックアウトし、
 ケルンの駅へ。
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        (ケルンの大聖堂を見上げて)

 この日は古城ホテルに泊まるため、荷物の半分をケルンの
 駅のコインロッカーに預け、ローカル電車でブリュールと
 いう街へ行く。
 駅前からシャトルバスでファンタジアランドというテーマ
 パークへ。
 ここは6才以下の子供は無料。娘は何も言わなければ7才には
 見えず、私は「大人と60才以上が一人ずつ、あとはこの子」と
 いうことにした。
 (嘘はつかず娘は無料になった。以後、この手を使った。)

 時間があまりないので、いくつかの乗り物とゲームしか
 できなかったが、娘はそれなりに楽しんだ様子。
 私と母にはそれほどありがたくない場所だったが、娘が
 いるとしょうがないかなと思う。

 午後2時前のシャトルバスに乗り、駅へ。ローカル線で
 約2時間かけてライン河畔の小さな町、オーバーヴェーゼル
 に着く。
 着く直前、車内からローレライの岩が見える。
 駅前の電話ボックスからタクシーを呼び、山の上の古城
 ホテルへ。
 部屋は素晴らしく、天蓋つきベットがあり、テーブルには
 ウエルカムドリンクのシェーリー酒がクリスタルの瓶に
 入れておいてある。
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        (古城ホテルの部屋で乾杯:祖母と)

 テラスからのライン河の眺めは最高。
 娘は「すごいね〜!」と大喜び。

 7時からの夕食の前に、娘はこのときのために持ってきた、
 いとこの結婚式で着たドレスに着替え、テラスで写真撮影。
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        (古城ホテルのテラスからライン河:祖母と)

 食事ではわさびのアイスクリームが出るなど、おもしろい
 お料理で楽しめたが量が少し多く、お客さんの割にウエイター
 さんが少なく時間がかかりすぎ、
 最後に娘は疲れて「先に部屋に帰ってもいい?」と言い出した。
  
 部屋に戻り、大きなお風呂に入った後も興奮している娘。
 寝相が悪い娘が落ちないように、ベットのそばに椅子を置き、
 休む。

 疲れがたまっていたのか、娘は朝5時頃少量だが鼻血を出して
 起き、落ち着いた後、また寝る。

8月4日(火)

 朝、とてもいい天気。さっそくテラスに出てライン河を眺める。

 朝食の卵も趣向が凝らされ、感激。
 朝食後は牢屋の塔や図書室になっているサロンなど、
 お城の中を探検する。
 その後しばらく部屋でゆっくりしてからチェックアウト。

 タクシーを呼んでもらい(行きと同じ女性ドライバーだった)、
 駅へ。
 ローカル線でゆっくりケルンへ。娘はローレライの写真が
 撮れたと喜ぶ。

 ケルンの駅に着き、ロッカーで残りの荷物を出し、簡単な
 昼食を買い(お寿司バーでお寿司を買った。中国人が作って
 いたが、おいしかった)、ICEに乗り込む。
 車内で食事を取り、ブリュッセル着。

 ホテルは駅のすぐ近くで、ブリュッセルの有名な広場
 「グラン・プラス」にも近いはず。だが、見つからない。
 ここでも、ホテルの地図をプリントアウトしてくるのを忘れた
 のが尾を引く。
 娘に道を尋ねてもらいあちこち動くが、どの人も「とても
 遠いよ」と言う。
 炎天下を一時間以上歩いた後に、私達が降りた駅が中央駅で
 なく、南駅であったことにようやく気付き、私は母と娘に深く
 詫びる。
 結局、南駅に戻り、そこからタクシーに乗ってホテルに到着。
 列車が着いてから約2時間経っていた。

 少しホテルで休んだ後、グラン・プラスというとても美しい
 広場を通り、食事へ。このグラン・プラス周辺にはたくさんの
 おいしいレストランが並び、どれも捨てがたい。失敗続きなので
 冒険を避け、無難に有名店「シェ・レオン」に行く。
 ここはムール貝の白ワイン蒸しなどが安く食べられることで有名。
 しかも子どもはタダでスパゲティーなどの食事が食べられる。
 娘も私の母もムール貝の料理は初めて。運ばれてきた量を見て
 驚くが、おいしくいただいた。
 娘はどこに行ってもお菓子をもらっているが、ここでも
 ロリポップをたくさんいただく。(本人は子ども扱いは
 されたくないようだが)

 たくさん食べた後、グラン・プラスに戻り、触ると幸せに
 なれるという街の英雄の像に触れ、ホテルに戻る。
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        (上:グラン・プラスの市庁舎、下:英雄の像)

 9時過ぎてもまだ明るく、グラン・プラス周辺にはたくさんの
 観光客がいる。

 ホテルは冷房が効き、快適に過ごせる。
         
8月5日(水)
   
 ホテルでたっぷり朝食を取った後、列車で約1時間の
 ブリュージュへ。
 列車は遅れてくるし、1等車も満員で座れず。
 途中から少し座席が空き、娘と私の母は別々に座る。
 娘は隣に座っていたご夫婦と何やらお話ししたらしく、
 お菓子をいただいたり、笑ったりしていた。

 ようやくブリュージュに着き、街を散策する。
 ベルギーにはレース編製品を売っているお店が多いが、
 この街には特に多く、街のあちこちにレース製品が飾られ、
 それが運河のある風景とマッチしてとても美しい。

 街の中心の広場では市が開かれており、また大きくて安い
 ブドウ、トマト、ベルギー名物のワッフルなどを買う。
 暑くて喉が渇くので、カフェバーで休憩。大人はもちろん、
 ベルギービール、娘はこの旅行中、好んでファンタオレンジ
 を飲む。
   
 この街で有名な、イエス・キリストの聖血をまつった教会に
 入ろうとするが、お昼休みで入れなかったため、2時まで
 食事をして時間をつぶす。
 娘は教会でロウソクを買い火をつけてお参りするのが楽しい
 らしく、この旅行中、どの教会でも必ずそうした。
 ここでは聖血の付いた布の入った瓶を触ってのお参りもした。

 教会を出た後、運河巡りをする。
 少し曇って時折パラパラと小雨が降ったため、暑い思いを
 せずに済んだ。
 娘はボートから見える古い街並にカメラを向け、何度も
 シャッターを切る。とても楽しかったようだ。
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        (運河巡りの船から:娘の撮影)

 お土産屋でレースの飾りを買って満足した後、宗教画で
 有名なメムリンクの美術館に行く。
 私が昔訪れた時は、この画家の素朴な味わいに感動したの
 だが、娘にも私の母にもイマイチのうけだった。

 娘に駅までの道を犬を連れていたおじさんに尋ねてもらう。
 娘はしっかり把握して私達に教える。
 (私は敢えて自分は尋ねず、娘にさせることにした)
 娘は時刻表の見方も覚え、次にブリュッセルに戻る列車の
 時刻を調べる。
 何度行き先を説明してもうろ覚えの私の母とは対照的に、
 行き先を地図上でも確認できる娘。親バカではあるが、
 頼もしい限りである。
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        (ブリュージュで:祖母と)

 ブリュッセルに戻る列車も満員。途中で席が空き、娘は
 座るが、ここでも隣の席のおばあさんと少しお話したようで、
 お菓子をもらっている。
   
 ブリュッセル中央駅に着き、駅のスーパーでパン、野菜
 サラダなどを買って、ホテルに戻る。
 この日はホテルの部屋で軽い夕食で済ます。
     
8月6日(木)

 朝、この日もホテルでたっぷりの朝食の後、今度は列車で
 40分のアントワープという街に行く。
 また列車が遅れ、ホームの表示が直前で変わったので、娘に
 この列車が正しい列車なのか、一緒に乗る人に尋ねてもらう。

 アントワープはダイヤモンドで有名な街。駅は壮大な大理石
 造り。
 駅を出てすぐのところにダイヤモンド博物館がある。
 きれいなものに興味をもっている娘は、この博物館を楽しみに
 していた。
 結構熱心にみてまわる。

 地下鉄で街の中心部に行こうとするが、切符の買い方が
 わからず、娘に駅員さんに尋ねてもらう。とても親切な
 駅員さんで、地下ホームの切符売場まで案内してくれ、
 大きなお金しか持っていなかった私達のため、他のお客さん
 に呼びかけ両替してくれ、切符の買い方を教えてくれた。
 「スリには気をつけてね」との注意もくださった。

 街の中心部の最初の広場ではルーベンスの像が手を広げ
 立っている。その後ろにノートルダム寺院がそびえている。
 青空がまぶしい。
 この日は1日中30度を越す晴天で、ヨーロッパで日焼け
 してしまった。
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        (アントワープの広場にて:祖母と)

 ノートルダムに入る。ここはフランダースの犬のネロ少年
 (娘はネルロと言う)が見たかったルーベンスの大作が
 ある教会。
 それらの祭壇画や天井画、素晴らしい彫刻の椅子などを
 堪能する。
 あまり絵に興味のない娘だが、ここでは祭壇画などの
 絵はがきを自分で選んで買っていた。
 
 市庁舎広場(ここの広場も素晴らしい)に面したレストラン
 で食事。中央にある噴水で水遊びしたいほど暑い。
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        (アントワープの市庁舎広場:祖母と)

 広場の近くの、アントワープがダイヤモンドの取引で栄えた
 港まで足をのばした後、地下鉄で駅まで戻る。

 駅周辺にはダイヤモンドのお店がたくさん。
 間違いのないダイヤモンドが買えるというお店に行って
 みたが、とても手が出る値段ではなく、娘は少々
 ガッカリした様子。

 列車でブリュッセルに戻り、ホテルでお茶などして
 ゆっくりする。
   
 7時頃ホテルを出、最後の夜を楽しむため、海鮮料理が
 おいしいと評判のレストランに行く。
 娘はまた「シェ・レオン」に行きたがったが。
 このレストランもとてもおいしく、クリークという名の
 甘いビールは私の母にも(娘にも!)好評だった。
 ここでもロリポップをたくさんいただく。

 食事後、まだ見ていなかった「小便小僧」を見るため、
 レストランと、広場をはさんで反対側まで歩く。
 途中にはお土産屋がたくさん並んでいて、見るだけでも
 楽しい。
 「小便小僧」に近くなると、その関連のお土産がたくさん
 見られる。
 娘も私の母も、思ったより小さな「小便小僧」に少々
 気落ちした様子。

 娘はお土産屋で主人や私の父へのお土産を探し、ちゃっかり
 自分のものも買って、満足している様子。

 ホテルに戻る際、グラン・プラスの一角にあるゴディバで
 チョコレートを買う。もう夜9時過ぎているのに明るいので、
 広場にはたくさんの人がいるし、なぜかゴディバも開いている。
 プラリネ5個で5ユーロ。日本でのゴディバからすると
 「1個1ユーロ」は信じられないほど安い。しかも支払いを
 している間に店主から板チョコのサービス。
 「ベルギーに住みたい」と娘。私も同感だった。
   
8月7日(金)

 朝起きると、フランス語TVでポケモンをやっている。
 こちらのTVはオランダ語、フランス語、英語などのチャンネル
 があり、多言語文化を羨ましく思う。

 ゆっくり朝食を取り、11時頃チェックアウト。
 この日はブリュッセルから直接フランクフルトに行き、そこで
 ゆっくりするという選択と、ブリュッセルから約1時間の、
 ドイツ国境のアーヘンで途中下車するという選択があった。
 フランクフルトは今後も行く機会があるだろうということで、
 アーヘンへ。
   
 アーヘンはフランク王国のカール大帝の街で、大聖堂とその
 宝物館が有名。
 駅のコインロッカーに荷物を入れ、タクシーで大聖堂へ。
 かなり古い重厚な造りの教会に、ベルギーとは違った趣を
 感じる。
 娘はお決まりのローソクを灯し、お祈りする。

 宝物館でカール大帝のインパクトのある金の胸像や王冠を見て、
 喜ぶ娘。
 いずれ世界史でフランク王国を知る時、この金の胸像を
 思い出してほしいものだ。
   
 大聖堂裏のレストランで食事。
 最後はドイツのヴァイツェンビア0.5リットル。これに
 ジャガイモのニョッキが最高においしい。

 駅に着くと時刻表を見た娘が、予定していた列車より早い
 ケルン行きの列車を見つけ、それに乗ることにする。
 ケルンでの乗り換えの時も、予定より早いフランクフルト
 空港行きを見つけ、そのホームまで教えてくれる。
 ここまでできるなら、来年は旅行の予定を娘に立てさせよう
 と思う。

 午後6時半頃フランクフルト空港に着く。
 チェックインの手続きをした後、免税店などを見て回り、
 チョコレートのお土産を買い足す。
 娘はハーゲンダッツのアイススタンドで自分の好きなものを
 買ってきて食べ、私達にも少しずつくれる。

 帰りの飛行機ではゲームはせず、映画(邦画「おっぱい
 バレー」)を選んで見ていた。タイトルが面白そうだから 
 と選んで、楽しんだようだ。
 その後は座席上で横になって眠り、成田に着くまで起きなかった。

8月8日(土)

 定刻の午後3時に成田着。
 国内線乗り継ぎの手続きをして、いつもの国際線出発ロビーの
 お寿司屋さんへ。
 今回はそれほど美味しいと思わなかった。ベルギー・ドイツが
 おいしすぎた? それとも疲れ?
   
 午後6時近く、福岡に向け出発。
 珍しく娘は熟睡していたらしい。(私も熟睡し、詳細不明)

 自宅に帰りついたのは午後8時半頃。
 私の父にお土産を渡したり、自分の物を出したりで、そこら中
 が散らかる。
 今回は割と早く帰宅したのに、娘も母も明け方4時頃まで寝ず、
 私もそれにつきあう形となった。
 私は鈍感なのか現地時間にすぐ馴染むが、二人はそうでは
 ないらしく、次の日もヨーロッパ時間を引きずっていたようだ。


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  ■ 発見と今後
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 今回は娘に大きな成長が見られた。

  英語で道が聞ける、買い物ができる。
  地図が読める、時刻表が読める。
 
 私が大学時代に「自分でも一人で世界を歩ける!」と自信を
 持ったのが、娘は7才にしてその感覚を得、意気揚々として
 見えた。
 ついて行くだけの私の母は、ただただ感心していた。

 ドイツ語には残念ながら成果はみられなかったが、シプケさん
 ご夫妻と過ごした時は「もっとドイツ語を勉強しよう」と
 言っていた。

 旅行費用に関しては

  ・航空運賃 娘約 17万 (大人:約21万)
    土曜出発便だとひとり4万円(もっとだったかも?)高く
    なったので、金曜の出発にした。

  ・現地の鉄道や地下鉄等交通費 娘約 3万円(大人:約4.5万)
    ユーレイルジャーマン・ベネルクスパス(セーバー)
    8日間が主

  ・ホテル 1泊平均1部屋(3人で)約 1万8千円
    ハイデルベルクは部屋指定のため、朝食別で183ユーロ、
    古城ホテルは朝食込265ユーロ(=ブリュッセル3泊分)
    だったが、その分、ケルンとブリュッセルは安くあげた。
    でも日本と違い一部屋の料金で一人の料金でないため、
    一人当たりに換算するとお得な感じ。

  ・博物館、テーマパーク、遊覧船など みんなで約2万円 

   +食事、お土産代
    食事は男性がいなかったので酒代は安く上がったが、
    結構贅沢をしたので、思ったほどは少なくなかった。
   
 娘にこんどはどこに行きたいか訪ねたところ、「ノルウェー」
 との返事。
 オスロに住む友人のハロルド一家とはまだ会ったことがないので、
 いいかも。
 でも、直行便がないので、ロンドン経由かな〜? 時間とお金
 が辛いなあ...。
 また給料も下がるようだし...。

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