「娘の13回目の海外体験」(2013.7.4号)

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  ■ 日程表
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6月22日(土) 
  10:25 福岡発  15:55 アムステルダム着    
  16:20頃 スキポール空港駅発 
          16:40頃 アムステルダム中央駅着
  18:20頃 アムステルダム中央駅発 
  18:40頃 スキポール空港駅着
  21:10 アムステルダム発  22:50 ベルゲン着
          (ベルゲン泊) 
   
6月23日(日) 8:40 ベルゲン発  9:54 ボス着
  10:00 ボス発  10:50頃 グドバンゲン着
  11:45 グドバンゲン発  13:30頃 フラム着
  14:50 フラム発  15:46 ミュールダール着
  15:51 ミュールダール発  17:53 ベルゲン着
          (ベルゲン泊)

6月24日(月) 移動なし(ベルゲン泊)

6月25日(火) 移動なし(ベルゲン泊)

6月26日(水) 
  15:40 ベルゲン中央駅発  
             16:05頃 ベルゲン空港着
  16:50 ベルゲン発  17:50 オスロ着
  18:30 オスロ空港発  18:52 オスロ中央駅着
          (オスロ泊)

6月27日(木) 移動なし(オスロ泊)

6月28日(金) 移動なし(オスロ泊)

6月29日(土) 
  10:00 オスロ中央駅発  10:22 オスロ空港着
  11:50 オスロ発  13:55 アムステルダム着   
  14:55 アムステルダム発  (機中泊)

6月30日(日) 8:55 成田着
  10:25 成田発    12:35 福岡着
     

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  ■ 娘の様子
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6月22日(土) 
    
 7時半前に、娘がいつも起きるよりやや早く起こす。
 小雨が降っていたので、私の父が地下鉄の駅まで送ってくれる。
 8時過ぎの地下鉄で空港へ行き、国際線ターミナル行きの
 連絡バスに乗る。
 今回はKLMで福岡からアムステルダム経由でベルゲンへ行く。
 カウンターでチェックインをしようとすると、預ける荷物は
 1個との制限があるという。いつも荷物を小さなカバンに
 分けて入れている私たちは、預けようと思っていたものの
 うち、小さい方を機内に持ち込むことになった。

 機内では私は映画を、娘はゲームを探すが、どちらも
 今ひとつで、日頃の睡眠不足もあり、私はウトウト
 していた。
 外国のエアラインなので、日本語で楽しめるものは少なく、
 両親などを連れてくる時は少し考える必要がありそうだ。
 二人ともそこそこ寝て、食べて、アムステルダムに到着。

 予定より小一時間遅れたが、乗り継ぎのベルゲン行きは
 21時過ぎに出るので、1万円をユーロに両替し、荷物を
 ロッカーに預け、電車で約20分のアムステルダム中央駅へ
 向かう。
 東京駅のモデルとなった駅舎を見て、駅前から運河巡りの
 船に乗る。 小雨がぱらつく生憎の天気だったが、1時間の
 運河巡りを楽しむことができた。
 DSC03623s.jpg
  (アムステルダム中央駅をバックに)

 DSC03622s.jpg
  (キャナルクルーズでの風景)

 また電車で空港に戻り、軽く食事をし、お菓子などを買う。
 真夜中近くにベルゲンに着くことになるので、念のため、
 1万円をユーロからノルウェークローネに両替し、飛行機に
 乗る。
 指定された座席にはラテン系のファミリーが座っており、
 彼らから空いた席にすわるよう言われ、苦笑しながら座る。
   
 2時間弱でベルゲンに着く。パスコントロールもなく、
 ジュースなどを買うが、物価の高さに驚く。ファンタが
 1本600円弱! 自動両替機で2万円更に両替する。
 タクシーでホテルに向かうが、30分強で日本円で1万円弱
 だった。
 夏至の次の日で土曜日だからであろうか、もう夜中だと
 いうのに、ホテル周辺(有名な魚市場の近く)ではたくさんの
 人が食事をしたり、歩いたりしていた。
 もっとも小雨は降っているが、夕方のようなほの暗さで、
 まだまだ遊べる感じだ。

 手早くお風呂に入り、寝る。
   
6月23日(日) 

 7時前に起床。娘を起こし、ホテルの朝食へ。
 朝食は豪華だったが、申し込んでいたフィヨルドツアーの
 チケットを出発の30分前までに受け取らねばならないので、
 手早く食べて、駅に向かう。
 ホテルから駅までは20分程度のはずだったが、道に迷い、
 駅の裏手に出る。 何人もの人に尋ね、ギリギリに駅に着いた
 が、言われないとわからないような外観だった。
 チケットを取り、8:40発の電車に乗り込む。

 小雨が降っていて、今日はダメかも? と思っていたが、
 電車に乗ると、雨は止んだ。
 車窓の景色がだんだんと渓谷に変わっていく。
 小一時間でついたボス駅で、ツアーのバスに乗り換える。
 バスに乗ろうとした時、日本人から声をかけられる。一緒に
 学会に参加する某大学の教授ご夫妻、さらに某大学の教授
 と先生2人だった。
 この学会も同じツアーの反対回りを企画していたが、料金が
 高く、時間も夜8時過ぎまでになっていたので、ネットで
 自分達で予約した。

 バスの窓から見る渓谷がさらに深くなっていく。 あちこちの
 山の上から滝が流れ落ちている。 思わず、何枚も写真を撮る娘。

 バスは予定より早くグドバンゲンに着いた。 お土産屋と
 レストランを兼ねたフィヨルドクルーズの船着き場で、軽く
 ワッフルとサラダの食事をする。

 船に乗り込み、フラムまでのフィヨルドクルーズを楽しむ。
 雨は完全に上がり、晴れ間も出てきたが、船の上は結構寒い。
 親の言うことを聞かず、半ズボンの娘は「寒い」というが、
 船室には入らない。
 いろいろな国から来た観光客とともに船上で大自然を楽しむ。
 DSC03700s.jpg
  (フィヨルドクルーズでの風景)

 この船も予定より早くフラムに着く。 フラム駅では娘は
 友人へのお土産を探して回り、キーホルダーなどを買っていた。 
 たくさんの絵葉書も売られていたので、ドイツの友人用に購入。 
 今回は行けないが、以前にノルウェー人のハラルドが車で
 連れて行ってくれた、600m断崖絶壁のプレケストーレンの
 絵葉書もあり、娘に説明する。 私と同様に高いところが
 好きな娘は「いつか行こうね!」と言う。
 media.tellus.no.jpeg
  (プレケストーレン。現地観光局掲載の写真から)

 フラム駅ではオスロに滞在し、学会のためにベルゲンに向かう
 途中の他大学の先生達にも多数会う。
   
 フラム鉄道はさらに景色のいいところを走行する。 途中の
 滝の駅ではプラットホームに降りることができるが、一瞬で
 濡れてしまう。 お天気がいいと必ず虹が見えるのだが、
 そこまで太陽は照っておらず、残念。
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  (フラム鉄道でのハイライトの滝)

 車内アナウンスは、英語、中国語、ノルウェー語の順で、
 その3ヶ国語だった。 
   
 ミュールダール駅でベルゲン行きの電車に乗り換え、ベルゲン
 に戻る。
 DSC03724s.jpg
  (写真はミュールダール駅で、雪山を背景に)

 駅でジュースやバゲットを買い、ホテルまでの交通機関を探すが、
 トラムもバスもちょうどいいものはない。 人に尋ねても、
 歩いてもそんなにかからないよ と言われる。 3日後の
 チェックアウト後、荷物を学会場まで運ぶ際にもし雨だったら、
 タクシーしかないかも? と思う。

 駅から公園や歩行者用通路を通り、有名な魚市場を抜けて
 ホテルに戻る。
 魚市場ではいろいろなものが買えるが、ノルウェー産キャビア
 の瓶詰を買ってみた。
 軽く食事をし、お風呂に入り、洗濯をして寝る。

6月24日(月)

 朝はゆっくり食事をし、学会場に向かう。 ベルゲン出身の
 作曲家グリークの名前のついたコンサートホールが会場だ。
 受付で登録し、自分のポスターを貼る。 ホールの廊下で
 かなり狭い。
 DSC03729s.jpg
  (ポスターの前で)
 
 オープニングセレモニーに参加。 こちらの民族舞踊などが
 披露される。
 ノルウェーに留学していた先生が、民族舞踊や楽器の説明を
 してくださる。

 最初の特別講演を聞く。 CTやMRIの画像がたくさん出てきて、
 専門用語だらけだが、娘はなんとか聞いている。
   
 その後のポスターセッションに移動する。
 自分の発表は午後なので、どんな様子か見ていたら、ポスター
 の前での4分の発表は、時間も計られず、かなり自由な感じだった。 
 私の発表はどうしても4分ギリギリになるので、これなら
 気楽にやれる と、安心した。

 昼食は学会場内でバゲットとジュース類が出されるのを適当に
 食べる。
   
 午後の自分の発表ではチェアパーソンがきっちり時間を計り、
 それぞれの発表を4分で打ち切って行く。 午前中の
 セッションとまったく違い、焦る。
 発表はお世辞にもスムーズとは言えず、娘から「お母さん、
 つっかかり過ぎ!」と、厳しい批評をもらう。 一応
 質疑応答はクリア。

 自分の発表が終わればこっちのもの! あとは気楽に学会を
 楽しむ。

 夕刻は駅の横にショッピングセンター内のスーパーで買い物を
 してホテルに戻る。
 午前中は晴れ間も見えていたのに、結構な雨。

 この日は18時から港の方にあるベルゲン市のホールで
 パーティーが予定されている。
 間に合うようにホテルを出て、雨の中をホールに向かう。

 歴史のあるホールでの立食パーティー。 日本の大学の先生
 のみならず、以前からの知り合いの中国、台湾、韓国の先生達
 とも懐かしい再会をする。

 帰りはホテルまでそれほどの距離ではなかったが、ヒールで
 石畳なので、疲れる。
 ホテルでは娘はディズニーチャンネルを見ているが、日中は
 ノルウェー語のみ、夜は英語との2ヶ国語放送だということを
 発見。 やはり英語だとホッとする。

6月25日(火) 

 またしっかり朝食を取って、学会場へ。 今日はぐずついた
 天気。
 本日、新たに掲示されたポスターを見て回る。
 娘はロビーにあるテーブルで、日本から持ってきた塾の宿題を
 していた。

 別の大学の先生が連れてきた6才と、5才の女の子達と友達に
 なり、一緒に遊ぶ。

 午後は娘を連れて街に出る。 緑が多く、広々している。 
 商業施設はあまりパッとせず、娘が関心を持つようなものは
 なかった。
 魚市場周辺の出店ではトナカイの角細工や毛皮を始め、
 ノルウェーならではのものが売られているが、買って帰るには? 
 のものが多く、結局何も買わずにホテルに帰る。

 この日は夕刻に街歩きとケーブルカーでの山登りがあるので、
 いったんホテルでくつろいだ後、動きやすい服装に着替えて、
 再び学会場に向かう。

 たくさんの班に分けられて、ガイドさんに街の説明を受けながら
 ケーブルカー乗り場に向かう。
 今日のお昼に一緒に遊んだ5才のKちゃんと一緒の班で、娘は喜ぶ。

 いろいろな説明を聞き、魚市場や世界遺産のブリッゲンという
 街並も見て、ケーブルカー乗り場へ。 だんだん天気が
 良くなり、快晴となった。
 DSC03747s.jpg
  (ブリッゲンの街並)
 
 ケーブルカーは一番下の席を取り、街を見下ろしながら、
 山に上った。
 ベルゲン湾を一望できる、素晴らしい眺め。 以前にハラルド
 と来た時同様だ。
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  (ケーブルカーからのベルゲン湾)
 
 DSC03757s.jpg
  (Kちゃんと一緒に景色を楽しむ娘)

 少し景色を味わってから、レストラン内でパーティー。 
 ここでもいろいろな先生と挨拶したり、話したり。
 娘は台湾の教授から、4年後にそこで主催される学会のお誘いを
 受ける。 気さくな教授なので、娘も気に入って、「4年後は
 高校1年生だけど、行けるかな?」と考えている様子。

 胃袋が落ち着いたら、子ども達はレストラン横の公園で遊び
 たがる。
 とても9時頃とは思えないほど明るく、楽しい。
 たくさん遊んで、9時過ぎのケーブルカーで山を降りる。
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  (公園のトロル像の前で。夜9時過ぎとは思えない明るさ)

 以前にノルウェーに来た時は8月初めで、夜は少しは暗くなり、
 星も見えた。 北極星が真上近くに見えるのを、ぜひ娘にも
 見せたいと思っていたが、11時過ぎにようやくうす暗くなっても、
 それが3時近くまで続いているようだ。
 遮光カーテンを開けて寝てみたが、暗い空にはお目にかかれ
 なかった。
   
6月26日(水) 

 またたっぷり朝食を取り、チェックアウトして荷物を持って
 学会場へ。
 この日は快晴で、雨が降っていないことに感謝する。
 それにしても、悪いホテルではないが、1泊3万強は高い。

 学会場入口で荷物を預かってもらう。
 この日は11:45集合で、グリークの家に行くツアーがあったが、
 学会場に戻ってくる時間がギリギリなのと、娘が「興味ない」
 と言ったことから却下。

 この日新たに掲示されたポスターを見て回る。
 その間、娘は地下のテーブルで、私のパソコン内のゲームで
 遊んでいる。

 昼食後、聞きたかった特別講演を娘と一緒に聞いてから、
 街に出る。
 オスロ行きの飛行機までの時間、最後にベルゲンの街を
 ブラブラする。
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  (グリークホール近くの公園で)

 昨日、日本人の先生の一人が魚市場付近でパスポートを
 盗られるという事件があったのを聞いていたが、魚市場を
 抜けた後、娘のリュックがしっかり開けられているのに
 気付いた。
 傘くらいで、大事なものは入れていなかったので、事なきを
 得たが、以前と比較し、治安が悪化していることに驚く。

 魚市場近くにはたくさんのレストランもあるが、魚料理が
 それほど好きではない娘は、「絶対レストランに行こう!」
 とは言わなかった。

 ブリッゲンのお土産屋さんで、娘はまた小物を買い、学会場
 に戻る。
 DSC03786s.jpg
  (お土産屋さんでバイキングのヘルメットを冠って)

 荷物を取って、駅横のバスターミナルへ。 ギリギリで乗る
 ことができ、空港へ。
 ベルゲン-オスロはノルウェー航空を使ったが、空港では自分で
 荷物のタグをつけたりするセルフサービスで、娘はとても喜ぶ。 
 「一度やってみたかったの。」

 約1時間でオスロに到着。 鉄道(空港エクスプレス)でオスロ
 中央駅に向かおうとするが、焦ってローカル切符を買ってしまう。 
 払い戻しできず、特急券を買いなおす。
 約20分でオスロ中央駅に着くと、ホームには身長約2メートルの
 ハラルドが、娘のサラと待ってくれていた。
 雨が降っていた。 駅裏の駐車場まで荷物を運び、車でハラルド
 宅へ。

 2010年の夏に会ったイタリア人の奥さんのアダ、下の娘の
 ソフィアと再会する。
 ちょうどキャンピングカーでノルウェーを回り、明日イタリアに
 帰るという知り合いのご夫妻も来ていた。

 みんなで夕食。 ホウレンソウのスフレを主体に、アダ自慢の
 イタリア料理が並ぶ。
 みんなでおいしくいただく。 会話はイタリア語主体で、
 「ピッコラ」「タント」など、音楽用語にあるものはわかるが、
 大事なところは英語に通訳が必要だった。   
 たくさんご馳走になり、楽しくおしゃべりをしてくつろがせて
 もらった。

 イタリア人ご夫妻がキャンピングカーに戻った後は、子ども達が
 家の中を駆け回る。
 アパートだが、2階に玄関と6畳程度の書斎兼客室、1階には広い
 リビングと8畳程度の寝室が2つ(夫婦用、子ども達用)、
 それにキッチンと浴室。 
 日本の間取りから考えると、結構広い。
 私たちは2階の客室にもともとあるベッドに簡易ベッドを足して、
 使わせてもらった。

 シャワーを使わせてもらい、少し早目に休む。

6月27日(木) 

 朝は雨。ハラルドは仕事で朝早く出て行き、会わなかった。
 上の娘のサラは今日まで夏学校ということで、こちらも、
 水泳と算数の授業に行っていた。
 奥さんのアダが下の娘と私たちに朝食を用意してくれる。
 たくさん食べた後、車で1時間弱のオスロ郊外の博物館へ。

 オスロ湾の西側にある半島にはユニークな博物館がいくつか
 あるが、そのうちヴァイキング博物館と、アムンゼン等の
 偉業を讃えるフラム博物館(フラム号という船の名前が
 ついている)に連れて行ってもらった。
 アダはあイタリア人観光客が来た時にガイドをしているので、
 いろいろ細かいことを知っていて、詳しい説明をしてくれた。
 以前に来た時はヴァイキングの船を見た印象しかなかったが、
 今回はそれが何に使われたのか、当時の生活習慣や風習など、
 興味深く見ることができた。
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  (ヴァイキング博物館。発掘された船の前で)

 フラム博物館も映像があったり、当時の様子を復元して
 いたりして、とても面白かった。
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  (フラム号に乗っているソフィアと娘)

 お昼は一旦家に戻り、食事。 さすがイタリア人、昼食は
 パスタ!
 たくさん食べてゆっくりしていると、ハラルドがサラを連れて
 帰宅する。
 この頃には天気がすっかり良くなり、今度はハラルドと娘たち
 と私たちでヴィーゲラン公園に行く。
 ここはヴィーゲランという彫刻家が1人で作ったたくさんの
 彫刻が置かれている公園だ。 なんと650体もあるという。 
 子ども達は広い公園内を走り回ったり、彫刻に登ったりして
 遊んだ。
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  (ヴィーゲラン公園で。下の写真で像に乗っているのがサラ。
   娘の後ろにハラルドとソフィアが見える)

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  (アイスを食べる娘たち。物価が高いのでこのアイスも
   1つ650円くらい)
 
 また、入口の横にあるアスレチックのような公園でもたらふく
 遊ぶ。
 日が長いので、夜9時近くでも昼の感じ。 お腹がすいてきた
 子ども達はようやく遊ぶのを止める。

 帰宅後はパルマの生ハムを使った、生ハムメロンを始め、
 アダの得意の料理。
 またたくさん食べ、もちろんデザート(ドルチェ)もいただいて
 満足。
 この日は子ども達は子ども達同士、大人は大人同士で夜遅く
 まで話す。
 その後、順番にシャワーを使わせてもらい、寝る。
   
6月28日(金) 

 今日は朝からいいお天気。 今日は下の娘のソフィアが夏学校。
 ハラルドもアダも仕事があるので、私たちと上の娘のサラの3人で
 適当に朝食を取り、使うように言われていたバスのマンスリー
 パスを持って、国立美術館へ行く。 お目当てはムンクの
 「叫び」だ。 ムンク生誕150周年ということで、大きな
 のぼりが立っている。
 その絵は2階の真ん中の部屋に、マドンナとともに飾られていた。
 サラがムンクの叫びは他にもあって、ムンク美術館にあること
 を教えてくれた。
 ムンクの絵は「死」「不安」などのモチーフが多く、インパクト
 は強いが個人的にはあまり好きではない。 でもオスロに
 来たら、やはり見なくては。

 1階にあった他の画家の作品も見た後は、美術館の前でアダ、
 ソフィアと待ち合わせをする。
DSC03418s.jpg
  (国立美術館の前で)
  
 一緒に中心街まで歩き、お土産屋に入ったり、ノーベル平和賞
 が授与される市庁舎を見たりして、港のモダンな建築物が
 ある地区まで足をのばした。
 ここオスロもフィヨルドの港湾だ。
 DSC03419sk.jpg
  (オスロフィヨルドで、サラと)

 子ども達がお腹がすいたと言い始めたので、バスで家に戻る。
 またここでもたくさん食べる。
 昼食後は東急ハンズで買ってきた工作キットを、子ども達
 一人一人にあげ、みんなで犬をモチーフにした装飾品を作る。 
 こんなキットはこちらにはないようで、アダに珍しがられる。
 それほど難しくなく、だれも途中で投げ出すことなく作れたが、
 日本語の説明書しかないため、娘は作り方をステップ毎に
 英語で説明せねばならず、「自分のが出来ない!」と嘆いていた。

 英語教育はこちらは小学校は週に3時間あるそうで、6年生の
 サラも、4年生のソフィアも簡単なことはわかるし、言うこと
 もできるが、少し難しくなると親の通訳を頼っている。 
 娘は今回、私に助けを求めることはなく、逆に私がアダの
 イタリア訛の英語がわからない時に、助けてもらった。

 ハラルドが帰宅した後は、どこかに連れていってくれるという
 ので、娘にスキー博物館に行こうと提案。 ここは以前に
 ハラルドが連れて行ってくれたのだが、スキーのジャンプ台
 の上に登ることができ、その高さを選手目線で体験できる。 
 ところが、娘の返答は「興味ないし」
 結局キックボードを持って、近くの川のある公園で遊ぶことに。 
 川と言っても途中に滝があったり、とても自然。 オスロを
 東西に分けるこの川のどちらに住んでいるかで、富裕層か
 どうかがわかるらしい。
 ハラルドは夕食の準備をするというので、アダが案内してくれる。
   
 帰宅すると、ポレンタというイタリアのトウモロコシ料理に、
 ハラルドが作ったトナカイ料理!
 さっぱりした味のお肉はクリームソースとポレンタによく合う。
 たくさん食べて、たくさん飲んで、幸せなひととき。

 この日は最後なので、ゆっくり...と思ったら、スゴイ姉妹喧嘩
 が起こり、一人っ子の娘は「きょうだいがいなくてよかった
 かも」と苦笑。
 上の子からは「下の子とは一緒に遊ばないで」、下の子
 からは「私と一緒に遊んで」と言われ、「私はどうしたら
 いいの???」の娘。
 DSC03425s.jpg
  (喧嘩の前、ベランタにて)

 私は招待されたが行けなかった2001年のハラルドとアダ
 の結婚式のアルバムを見せてもらったり、日本とイタリア、
 北欧の違いなどを話したりできて、有意義な時間を過ごした。
 
 11時過ぎて、少し暗くなってきたが、真っ暗になる様子は
 ない。
 DSC03438s.jpg
  (夜11時過ぎの写真)

 順番にシャワーを使わせてもらって寝る。
   
6月29日(土) 

 朝食後、ハラルドがオスロ中央駅まで送ってくれる。
 この日も姉妹喧嘩のため、ソフィアのみが駅までついてくる。
 切符を買い、見送られて、オスロ空港に向う。

 空港ではチェックインカウンターの女性(インド系? 
 アラブ系?)がたいへん感じ悪く、日本の航空会社であれば
 有り得ない と思う。
 娘は自分が買ったお土産のTAX分を返してもらおうと、
 カウンターを探す。2社のうち、1社は見つけて現金を手にした
 娘だが、もう1社はなかなか見つからず、ようやく見つけたが
 カードへの返金で、落胆。

 ほぼロスタイムなしに送ってもらったので、お土産を買う
 暇もなく、目にしたチョコを1つと、娘の好物のポテト
 チップスを買っただけで、そのまま飛行機に乗り込む。

 アムステルダムには予定より30分遅れで到着。 ここも
 それほど乗り継ぎ時間がなかったので、ほとんどお土産を
 買う暇もなく、ゲートへ。
 ゲート近くのお店で、最低限のお土産を買い、機内へと
 向かおうとするが、この空港ではゲートに入る直前にボディ
 チェック。 話題の裸が見えるスキャナーで透視される。

 機内では持って来たものの手がついていない仕事を横目に、
 やる気にならず、まだ読み終えていなかったNewsademicに
 目を通したり、機内ゲームのSudoku(数独)をしたり。
 成田には朝着くので、寝ておかねば と思うが、すこし
 ウトウトしただけ。 娘は多少は横になって寝ていた。

6月30日(日) 

 予定より少し遅れて成田に着く。 ボーディングブリッジの
 隙間からのムッとした暑さが現実を思い出させる。

 ここでもあまり乗り継ぎの時間なく、福岡行きへ。 
 2人とも爆睡。

 福岡空港からは節約のために地下鉄で帰る予定であったが、
 私の父が空港まで迎えに来てくれており、涼しい車で帰る
 ことができた。

 お昼過ぎに帰宅したので、荷物の整理などをゆっくりする
 ことができ、私は次の日から仕事、娘も次の日から学校なので、
 多少眠かったが昼寝はせず。
 おかげで難なく通常の生活に戻ることができた。 
   

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  ■ 発見と今後
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 今回は娘にはほとんど手がかからなかった。
 用がある時は自分でやったし、意思の疎通も、私の助けは
 借りず、自分の英語でなんとかしようとした。
   
 中学生になったら、一緒に旅行する機会はないかもしれない
 ので、ひょっとするとこれが最後の一緒の海外かも?
 あとは自分で行ってくれることを願うのみ。

 旅行費用に関しては

  ・航空運賃 娘約 13万 (私は約15万)
  ・タクシー代、電車代など 2人分 約2万
  ・キャナルクルーズ 2人分 約3500円
  ・フィヨルドツアー 娘約 1万(私は約2万)
  ・博物館/美術館 2人分 約5000円

  ・ホテル(ベルゲン) 4泊 約 12万

  ・学会登録費 娘分 1.8万

      +食事、お土産代
  
 今回は後半はほとんどお金を使わず、また、レストランでの
 食事がなかったため、通常よりかなりお金はかかっていない
 はず なのだが、北欧の物価の高さは半端ではなかった。 
 普通の旅行をしていたら、いくらかかったことやら...。

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