Encyclopedia Brown, Boy Detective (前半)

リロイ・ブラウンはみんなから "Encyclopedia Brown" と
呼ばれています。
10才の5年生ですが、百科事典のように博識だからです。
お父さんは警察官ですが、息子の推理を頼りにすることも。
推理の得意な彼は、1件25セントで探偵業を始めます。
  
各卷には10話の短いお話が収められ、巻末に謎解きがあります。
自分の推理が正しかったのかどうか、巻末でチェックして
みましょう。
  
探偵物が好きな娘は、このシリーズが大好きです。  
Encyclopedia Brown の聡明さが、読んでいて心地いいです。

第1巻の総語数は 10416語となっています。
Native の7才以上向けとなっていますが、小学校中‐高学年向け
でしょう。
1話1話が短いので、単語さえわかれば、放り出さずに楽しめると
思います。
ただ、単語は少し難しめのようです。

  
1. The case of Natty Nat (8ページ)
   
 紳士用品店で強盗が発生。
 襲われた店主が、犯人は連続強盗犯の Natty Nat だったと
 言います。
 Natty Nat がいつも着ている、後ろにベルトが付いたグレイの
 コートを着ていたからです。
 お父さんがそう話すのを聞いた Encyclopedia Brown は、
 店主がウソを言っていると見抜きます。

 難しい単語:encyclopedia (百科事典)、shady (日影の
  多い)、dingy (薄汚い)、get away with (逃げきる)、
  mastermind (黒幕)、hold up (強盗をする)、holdup
  (強盗)


2. The case of the scattered cards (6ページ+謎解き1ページ)

 探偵業を始めた Encyclopedia Brown のもとに、Clarence
 という少年がやって来ます。
 Clarence が見つけて、穴を塞いだテントを、上級生の
 男子達が横取りしたと言うのです。
 Encyclopedia Brown が Clarence とテントに行くと、
 少年達のボス的存在の Bugs Meany が、Clarence が自分達
 のクラブハウスから今朝テントを盗んだのだと言います。
 Encyclopedia Brown は、Bugs Meany のウソを見抜きます。
   
 難しい単語:handbill (チラシ)、cardboard (段ボール)、
  shears (大ばさみ)、blackmail (脅迫状)、quarter
  (25セント硬貨)、squeak (キーキー声で言う)、Scram!
  (うせろ!)、liar (嘘つき)


3. The case of the Civil War sword (4ページ+1ページ)

 赤毛の少年 Peter が、Encyclopedia Brown に相談を持ち
 かけます。
 Bugs Meany が南北戦争で「石の壁」と言われた Jackson
 大将の剣を持っていて、Peter の自転車と交換してもいいと
 言っているらしいのです。
 Encyclopedia Brown は Peter と Bugs Meany 達のクラブ
 ハウスに行き、剣を見ます。
 その刃には、その剣が Thomas J. Jackson に贈られたことが、
 日付入りで彫られています。
 が、Encyclopedia Brown は、その剣が偽物であることを
 見抜きます。

 難しい単語:the Civil War (南北戦争)、nuclear reactor
  (原子炉)、dime (10セント硬貨)、nickel (5セント白銅貨)、
  clink (チャリンと音がする)、straighten up (体を
  真っすぐに立てる)、shed (納屋)、garter snake
  (ガータースネークというヘビ)、make a face (嫌な顔を
  する)、know-it-all (知ったかぶり屋)、sneer (あざ笑う)、
  part with (〜を手放す)


4. The case of Merko's grandson (6ページ+1ページ)

 2か月前に転校してきた女の子 Sally Kimball は、Bugs
 Meany のチームをソフトボールで下し、Bugs Meany の
 いじめを止めさせ、さらに彼より腕っ節も強い、すごい子です。
 運動面だけでなく、頭も1番だということを確かめたい
 Sally は Encyclopedia Brown と対決することに。
 いつもは Encyclopedia Brown を目の敵にしている
 Bugs Meany が、彼の応援にまわります。
 勝負は Sally Kimball の出すクイズに答えられるかどうか。
 Encyclopedia Brown は難問に答えを出します。

 難しい単語:get even with (〜に仕返しをする)、
  cheer on (激励する)、show off (目立とうとする)、
  get up (組織する)、bully (いじめる)、snarl (怒鳴る)、
  gasp (あえぎ)、bounce up (跳ね上がる)、aim (狙うこと)、
  frosting (艶消し)、dare (あえて〜する)、crate (木箱)、
  trapeze (空中ブランコ)、fame (名声)、will (遺言状)、
  inheritance (遺産)、rightfully (合法的に)、triumph
  (勝利)、master (勝利者)、brain‐twister (難問)、
  stir (わずかに動く)


5. The case of the bank robber (7ページ+2ページ)

 Encyclopedia Brown と Sally Kimball が銀行口座を作りに
 街に出た時、銀行から強盗が出てきます。
 強盗は逃げる時に盲目の乞食とぶつかり、歩道に倒れます。
 立ち上がって逃げる強盗を、Encyclopedia Brown の
 お父さん達が捕まえますが、持っていた黄色い紙バックの
 中身を刑務所で調べると、パンが入っていただけでした。
 強盗と同じ服装なのに、人違いか?  
 食卓でその話を聞いたEncyclopedia Brown は、Sally
 Kimball と一緒に乞食を訪ねます。
 彼らは、乞食が謎解きに協力してくれるのでは? と
 期待したのですが... 。 
   
 難しい単語:treasury (財務)、boom (人気が出る)、
  talk over (〜について議論する)、backfire (逆火を
  起こす)、haste (急ぎ)、break away (脱出する)、
  get to one's feet (立ち上がる)、draw up (車を止める)、
  charge someone with (〜の罪で告発する)、distinguishing
  (特徴のある)、pug nose (しし鼻)、scar (傷跡)、
  Salvation Army (救世軍)、mumble (つぶやく)、sing out
  (叫ぶ)、dingy (うす汚い)、run-down (荒廃した)、 
  creaky (ギーギーいう)、shabby (使い古した)、
  out of the way (邪魔にならない所に)、confess
  (白状する)


(左:ペーパーバック、右:ハードカバー)

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