Encyclopedia Brown, Boy Detective (後半)

リロイ・ブラウンはみんなから "Encyclopedia Brown" と
呼ばれています。
10才の5年生ですが、百科事典のように博識だからです。
お父さんは警察官ですが、息子の推理を頼りにすることも。
推理の得意な彼は、1件25セントで探偵業を始めます。
  
各卷には10話の短いお話が収められ、巻末に謎解きがあります。
自分の推理が正しかったのかどうか、巻末でチェックして
みましょう。
  
探偵物が好きな娘は、このシリーズが大好きです。  
Encyclopedia Brown の聡明さが、読んでいて心地いいです。

第1巻の総語数は 10416語となっています。
Native の7才以上向けとなっていますが、小学校中‐高学年向け
でしょう。
1話1話が短いので、単語さえわかれば、放り出さずに楽しめると
思います。
ただ、単語は少し難しめのようです。

  
6. The case of the happy nephew (7ページ+謎解き1ページ)
   
 パン屋さんで強盗が発生。
 目撃者は犯人は刑務所から出た John Abbot だったと言います。
 John Abbot の家に行くお父さんに付いていった Encyclopedia
 Brown は、車の中で John Abbot とお父さんの会話を聞いて
 います。
 John Abbot は遠く離れた土地から車を飛ばしてつい先ほど帰って
 来たため、現場には寄っていないと言います。
 車のボンネット上に、1歳半の子が乗ったのを見て、Encyclopedia
 Brown は John Abbot がウソを言っていると見抜きます。

 難しい単語:frown (発音:fラゥn、渋い顔)、go straight
  (更正する)、shrug (肩をすくめる)、gulp (ゴクリと
  飲み込む)、barefoot (はだしの)、gravel (砂利)、fender
  (泥よけ)、robbery (強盗)、hood (発音:フッd、
  ボンネット)、gurgle (のどを鳴らす)


7. The case of the diamond necklace
   (7ページ+謎解き1ページ)

 お父さんが食卓で深いため息をついています。警備をしていた
 Mrs. Van Tweedle のダイヤモンドのネックレスが目の前で
 盗まれてしまったからです。
 Mrs. Van Tweedle は共同募金のために、最高額の入札者に
 そのダイヤモンドのネックレスを売る予定でした。
 ところが、ネックレスを着けていた Miss Stark が気分が悪いと
 ゲストルームに入った時に、強奪事件が起きてしまったのです。
 銃声を聞いて駆けつけたお父さんは、気絶した Miss Stark を
 見つけます。
 話を聞いていた Encyclopedia Brown Miss Stark が犯人
 だと見抜き、ゲストルームを捜索するようお父さんに言います。
 ゲストルームからはネックレスと銃が発見されたのでした。  

 難しい単語:bidder (入札者)、community chest (共同募金)、
  show off (〜を誇示する)、ring out (鳴り響く)、faint
  (気絶)、racket (騒音)、crook (ペテン師)


8. The case of the knife in the watermelon
   (7ページ+1ページ)

 Mr. Patch の食料品店に泥棒が入ります。
 その泥棒はナイフで窓をこじ開け、現金が入った箱も開けようと
 していましたが、Mr. Patch が近づいて来るのを聞いて、
 逃げました。
 その途中に転んで、持っていたナイフはスイカに突き刺さり、
 彫刻された木の柄の部分しか見えなくなっていました。
 犯人を探してほしいとの依頼を受けた Encyclopedia Brown は
 ナイフの柄についた指紋を証拠にしようと考えます。
 ところが、猫が倒した小麦粉を Mr. Patch が拭きとった際に
 指紋も消えています。
 手がかりは Mr. Patch が見た、ジャケットの背中の "L" の文字。
 Lion という不良グループのものだとわかり、彼らに自首を
 促します。
 誰もナイフは自分のものではないと言いますが、Encyclopedia
 Brown はそのうちの一人が犯人であることを見抜きます。

 難しい単語:grocery store (食料品店)、bury (発音:ベリィ、
  埋める)、roar (わめく)、stab (突き刺す)、plunge into
  (〜に飛び込む)、clasp (抱える)、moan (発音:モゥn、
  うめく)、retort (言い返す)、Cut it out! (よせ!)、
  put 〜 in the clear (〜の疑惑を晴らす)


9. The case of the missing roller skates (7ページ+1ページ)

 Encyclopedia Brown が歯医者さんで歯を抜かれている間に
 待合室に置いていた Sally のローラースケートがなくなって
 しまいました。
 手がかりはなく、Encyclopedia Brown は警察がよくやる
 聞き込み調査をせざるを得ません。
 そのビルは医者や歯医者が集まっているビルでしたが、すべての
 オフィスに、子どもの患者がいなかったか尋ねて回ります。
 Encyclopedia Brown は容疑者 Billy の家を訪ね、彼に
 質問をし、彼が犯人だと断定します。

 難しい単語:hand (〜を手渡す)、certainty (間違いの
  ないこと)、blow (痛手)、the case was closed
  (一件落着)、rule out (除外する)、act on (〜に
  従って行動する)、lead (手掛かり)、sprain
  (捻挫する)、rough (乱暴者)、draw oneself up
  to one's full height (直立する)、naw (=no)、
  snooper (詮索好きな人)、give oneself away
  (ボロを出す)、fib (嘘)


10. The case of the champion egg spinner
   (9ページ+1ページ)

 Encyclopedia Brown がドラッグストアでソーダを飲み
 終わった時、Eddie はカウンターで卵を回していました。
 明日、卵回しの試合があるそうです。
 彼が注文したチョコレートソーダがカウンターに置かれた時、
 回っていた卵がそれにぶつかって、落ちて壊れてしまいました。
 ドラッグストアの店主は彼に謝り、ほうきとチリトリを
 持ってきます。
 Encyclopedia Brown が家に帰ると、友人たちが待っています。
 明日の卵回しの試合で、また Eddie が勝つのではないかと
 思い、それを阻止したいそうです。
 これまでも毎回 Eddie が勝ち、みんなが賭けたいろいろなものを
 取られています。
 Encyclopedia Brown はドラッグストアでのことを思い出し、
 試合の際、Eddie に卵を相手のと交換するように言います。
 そうすると Eddie はうまく回せず、今回は勝つことができません
 でした。
   
 難しい単語:pay off (利益を生む)、with a wave of
  one's hand (手を一振りして)、mountain lion (マウンテン・
  ライオン)、taxidermist (剥製師)、make out (認識する)、
  flat tire (パンクしたタイヤ)、eggbeater (泡立て器)、
  foul play (反則)、groan (発音:gロゥn、うめく)、
  sailfish (バショウカジキ)、smell rotten (臭う)、
  cracked (ひびが入った)、fishing pole(釣りざお)、
  slab (平板)


(左:ペーパーバック、右:ハードカバー)

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