The Gardener
邦訳は『リディアのガーデニング』です。
コルデコット賞受賞作品です。
"The Library", "The Money Tree"など、素敵な作品が多い
Sarah Stewart のしみじみとしたいいお話です。
リディアは両親と祖母と暮らしていましたが、父の失業と母の
内職の減少で、都市部でパン屋を営むおじのところに預けられる
ことになりました。
絵本には会話文やストーリーはなく、リディアの手紙が載せて
あります。
最初の2通はこれからお世話になる、まだ会ったことがない
おじさんへ。その後の10通は汽車の中、到着時、そして
おじさんのもとから両親と祖母に宛てて書かれています。
母の兄弟のおじさんは無愛想でニコリともしてくれませんが、
お花好きのリディアはパン屋の手伝いの傍ら、住んでいる
住居に花を植え、増やし、周りの雰囲気をだんだんと和やかに
していきます。
相変わらずおじさんはニコリともしませんが、従業員の
ビーチ夫妻、特に奥さんのエマと仲良くなり、リディアは
エマからパン生地のこね方を、エマはリディアから植物の
ラテン名を教えてもらいます。
お客さんも増え、リディアはみんなから「リディア・グレィス」
でなく「ガーデナー」と呼ばれるようになります。
おじさんを微笑ませるために、リディアは秘密の場所を花で
埋めます。
ある日、おじさんはリディアのためにケーキを焼いてくれますが...。
その意味とは?
リディアの短い手紙とやわらかいタッチの絵で、貧しいながらも
愛情深く優しく育ったリディアが、その逆境をpositiveに
変えていく様子が描かれています。
お子さんだけでなく、ご両親にもぜひ読んでいただきたい絵本です。
総語数 1037語。
文章があるのは 12ページで、1ページ11-20行、平均16行です。
Nativeの4-7才向けとなっています。
難しい単語は
be anxious to (〜することを切望する)、make over
(仕立て直す)、mustache (発音:マスターシュ、口ひげ)、
doze off (居眠りする)、window box (植木箱)、adore
(〜をありがたく思う)、bulb (球根)、knead (発音:
ニーd、こねる)、cracked (ひびの入った)、bent
(bendの過去分詞、曲がった)、lot (用地)、sprout
(発音:sプラゥt、芽を出す)、spruce up (美化する)
くらいでしょうか。
(ハードカバー)
アマゾンのサイトでは中身が少し見られます。
*ペーパーバックは現在アマゾンからは直接は買えませんが、
アマゾンに出品している業者さんからは買うことができます。
私は図書館で読んで、どうしても手元に置きたいと思い、
アマゾンの業者さんから新品のペーパーバックを購入しました。